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そんなことを考えていたら
佑亮が口を開いた
「そんなことよりさ
さっきから、すっごーく
美味しそうな血の臭いが
するんだけど......
Aだよね。」
いつもより、
静かなトーンで話す
佑亮は絆創膏はってるし
と付け加え
私を見上げた
ああー、
今日、あいつに血あげたとこだ
てか、お、“美味しそうな”って
「どしたの?
こけた?」
なんだろ
言っていることは
優しいのに
佑亮のいつもとは
違う雰囲気に
変な感じ
「ううん、
あのー、あいつにあげた
なんか、栄養不足だ
って、いうから......」
「ええっ拓弥に、あげたの!?」
一瞬、普段の佑亮に戻ったけど
「僕にも、ちょうだいよ
Aの血美味しそうじゃん」
って、
ニコニコしながらいう姿に
背筋が凍る
「え」
と、それだけ
声が漏れ、表情がこわばる
それを察したのか
「ああー、A
ウソだって
そんな顔しないで〜」
ごめんって
連呼しながら
あの、かわいい佑亮に戻る
「ほら、お詫びの変顔ー」
って、いいながら
目をよせーの
口ひらーきのって変顔
ん?なんだ?
ふざけたんだよね......
というか、お詫びの変顔って
一体......?
「じゃ、そろそろ行くね」
すっと佑亮が立ち上がった
「あ、うん
バイバーイ」
「Aー、明日ねー」
そして、また手をぶんぶん振りながら
帰って行く
その姿を
私をモヤモヤしながらも
見送った
佑亮side
A、血くれなかった
あんな、美味しそうな臭い
してたら
お腹も空くよー
食べたくなるよー
いいな、拓弥
てか、拓弥には
あげたのに、僕にはくれないんだ
ふーん
今度こそは、Aに血もらおっと
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さくしゃ - まやまにあさん» あー!ほんとだ、すみませんでした直します。ありがとうございました。 (2017年12月23日 22時) (レス) id: 76503f3b64 (このIDを非表示/違反報告)
まやまにあ - とてもおもしろいです。 これからも頑張ってください。 ユースケ君の「介」。 「亮」こっちだと思いますよ。 (2017年12月23日 22時) (レス) id: 6892ebfcfa (このIDを非表示/違反報告)
マリモ - ぴーぽむ( ..)さん» 初コメントありがとうございます。がんばって更新します (2017年10月29日 21時) (レス) id: 76503f3b64 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーぽむ( ..) - 面白いです!更新待ってます( *´艸`) (2017年10月29日 16時) (レス) id: 2d004cb79b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくしゃ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/7takashi/
作成日時:2017年10月23日 22時