名前のない想い ページ38
YM(ヨンミン)side.
トン、と肩に感じた重みに愛しさを感じた。
『…んん〜』
顔にかかった横髪を退けてやると、何となく笑ったように見える。
「俺も男なんだけどな〜」
こいつが俺に対して安心しているのは、
きっと恋愛対象として見ていないから。
男として見てもらえてないんだと思う。
初めて会った、あの日。
凛とした表情に惹かれた。きっと一目惚れだった。
話してみると、優しくて気遣いのできる子で。
何故か俺には心を許してて素で話してくれる。
___ヨンミンといると安心するんだもん。
…なんか、落ち着く____
「俺も、お前がそばにいると安心するよ」
『…』
「A…、」
きっと、この想いは、今 口に出すべきじゃない。
この想いは、名前のない物として、
俺の胸にしまっておくんだ。
『…ご、めんなさ…』
開いた口から漏れた言葉と、歪められる顔。
安心させてやりたくて、頭を撫でた。
「俺がいるから、ここに」
肩に乗せられた頭に自分の頭を乗せて、
ゆっくり目を閉じた。
「おやすみ、」
名前を付けられない、この想いはいつか、
こいつに届けられるんだろうか。
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モカ(プロフ) - ぐくたまさん» 分かりました!返信ありがとうございます^^* (2017年10月4日 6時) (レス) id: f696ff2467 (このIDを非表示/違反報告)
ぐくたま(プロフ) - SaltHeartさん» 近々公開するのでお待ち頂けたら嬉しいです^ ^ (2017年10月4日 5時) (レス) id: eae8914a90 (このIDを非表示/違反報告)
ぐくたま(プロフ) - モカさん» 近々公開するのでお待ち頂けたら嬉しいです^ ^ (2017年10月4日 5時) (レス) id: eae8914a90 (このIDを非表示/違反報告)
SaltHeart(プロフ) - 続編のパスワード教えていただきたいです (2017年10月4日 1時) (レス) id: 829f33ccb7 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 続編のパスワード教えていただけませんか? (2017年10月4日 1時) (レス) id: f696ff2467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぐくたま | 作成日時:2017年8月5日 4時