彼らと私の挑戦

後ろ姿 ページ28

MH(ミニョン)side.



俺がトイレから戻って、練習を再開し始めた。



でもヒョンビンが休憩じゃないのに何処かへ行ったり、眠いと嘆いて真面目にダンスしなかったりで
ジョンヒョンも他のみんなも段々とイライラしてきた。



視線をAにやると、無表情で俺らを見ていた。



JR「ヒョンビナー、どこ行くんだよ。まだ休憩じゃないだろ」



HB「すみません」



本当に謝るつもりはあるのかと疑うくらいふざけた態度。



そんな態度にジョンヒョンもキレた。



JR「お前怒られてるのにその態度なんだよ。
俺だって声大きくしたくないんだよ。
お前がどんな気持ちでプデュに出てるのか知らないけど、俺は頑張らなきゃいけないんだよ」



ジョンヒョンの言葉にヒョンビンも俯く。




『あのさ、』



そこに、Aの声が響いた。



『私最初の自己紹介の時に言ったじゃない？努力しない人は切り捨てるって。覚えてない？
…むしろ覚えてんのに、わざとしてんの？』



明らかに怒りを含んだ声。



『みんな、遊びでやってる訳じゃないんだよね。
本気でデビューしたくてここにいるの。
やりたくないなら辞めたら？本当にデビューしたいのなら、気持ち改めて頑張ってよ』



そのまま部屋を出て行ったAの後ろ姿は、



あの日と、同じように見えた。

母親みたいな→←夫婦のような

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す