タルパーの少女はフルスコア【約束のネバーランド】

21話 ページ22

Aside

あの後、テストも無事フルスコアで終え、
今は自由時間

ハウスから少し離れた所をエマとノーマンと歩いていた

「眠れた？」

ノーマンの問いに内心固まる
けれど、ここで言えば心配をかけるから
うん。と普通に返す。

「うん。でもいつもより早く起きちゃった。」

エマのその声に安心する。
ノーマンもエマも寝ることは出来たようだった

「……今朝初めて気が付いた。ハウスの格子窓。
内側からは届かない位置で固定してある上、
ネジ穴が潰してある。あれは檻だ。」

エマがハウスを見てそう言う



日常に潜む「意図」

好き嫌いなく食べられるおいしい"餌"

汚れの目立つ白い服も

規則正しい生活も

全て商品(わたしたち)の品質(いのち)を保つため



「テストは？なんで？テストで良い点取っても肉はおいしく…ならないよね？」

「わからない」


食用に教育は必要ない。むしろ危険なはず…


((多分、年齢とスコアがA達のおいしさ、ランクに関係してると思う…))


昨日のリーのセリフがパッと浮かんでくる
けど、結局、どう考えても答えを出せなかった

わからないことだらけだ…

「ハウスを…世界を…僕らは知っていたつもりで何も知らない…」

『____思えば、21世紀も半ば…なのにテレビどころかラジオもないもんね…』

「うん、檻の内側は時代錯誤のつくり物(・・・・)だ…


今はまず、ママより先に手を打ちたい、分かることから片付けよう」

『うん…』

つまり、昨晩私とリーの予習した事…


「情報を整理しよう」

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