【HQ】あんたら、悪女”もどき”様が通るんだからどけや！！

１２７話夏の体育館の蒸し暑さは異常。 ページ3

何度も、何度も聞いたことのある音。




バレーシューズの音


ボールのつく音


「ナイスキー！！」や「ナイッサー！」とか選手の声。





あぁ、バレーをやっているんだなと実感する。








この今手にある冷たい水の感触も、




A「いや〜！ 私マネ業頑張ってるねー！！」




今、私がマネ業を頑張っていると感じさせられる。






雀田「A･･･、それは他人に言って貰って初めて嬉しい言葉だよ」



ハァ･･･と呆れた様子のかおりちゃん。





清水「まぁまぁ、午後もまだドリンク作らなきゃなんだから早く洗っちゃおうよ」



A「そだねー！」








合宿中のマネは学校をローテンションしていて、今私は梟谷のマネをしている。



そしたら丁度青城をやってるかおりちゃんと潔子ちゃんに出会ったというわけさ。







雀田「じゃあウチらはもう体育館戻るけど、そっちも頑張って！木兎しょぼくれたら、


慰めておいてね」




A「オーケー！」







木兎がしょぼくれても赤葦くんがなんとかしてくれるさ、はははははははははは。









･









西園寺「A先輩！」





後ろの方で突如聞こえた声。


西園寺さんだ。





A「西園寺さん、えっとー烏野だっけ？ 今やってるとこ」


西園寺「はい。少し休憩になったみたいなので抜け出してきました」





抜け出してきたって････。






A「退部したらどうするのー？ 帰宅部？」



そう聞くと、西園寺さんはコクリと頷いた。



西園寺「暇になると思うので、勉強いっぱいやろうかと」






偉いじゃん。と言うと横からフッと笑う西園寺さん。





西園寺「まぁ、これからも男遊びはするつもりですけどね」



A「やっぱり悪いわコイツ」









･









西園寺「じゃあそろそろ戻りますんで」




といって走って行った西園寺さんの後ろ姿は、スッキリしている。


だけど、まだ黒い、真っ黒な感じがまとわりついていた。





ありゃ、性格直るの来世かもねーなんて考えながら体育館に戻った。





そしたら、さっきかおりちゃんの言ったことでフラグが立ったのか、






木兎「ちょっと、今日調子悪いから俺にトスあげんな！」


赤葦「･･････････」







思いっきり木兎がしょぼくれていた。



なんなの？私はフラグを立てやすい女なのかあぁん？

１２８話しょぼくれはやめてよーん、だって最終日よ？→←設定である。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す