１２４話調理室 ページ47
西園寺さんが走って行ってしまった。
予想は食堂。そこには、今西園寺さんが一番お望みのものがある。
清水「････包丁」
潔子ちゃんがぼそっと呟いた言葉に全員がびくっとする。
赤葦「まさか、自分で自分を･･･」
赤葦くんのその言葉にみんなが追い打ちに掛けられる。
及川「ど、どうしようA････！ 今回ばかりはやり過ぎだったんじゃ！！」
特に青城はパニック状態だ。
だけどそんなときでも冷静な人間が居る。
そう、分かったよね。国見ちゃんだよ。
国見「別にそんなことはしないと思いますよ。西園寺の性格柄･･･。
だよね？ 月島」
国見ちゃんによって集められる月島くんへの視線に、本人は少しばかりビクリとした様子。
まぁ、そりゃ５校分の人数に見られりゃそうなるわ。
だけど気にせずしゃべり始めた月島くん。
月島「食堂で。外から聞いてたんですけど西園寺はこう言ってました。
『私、人が死んだりとか、死ぬ瞬間とか、見るのが大好きなんです。
実際に見たこともあります、たまたま交通事故の現場を見た･･･そしたら、その人間が人間じゃ
無くなるところが大好きになっちゃったんです』･･･････って」
国見「それって自分じゃなくて他人のってことだから、まず自分が死ぬってことは無いと思う。
少なくとも、誰かが死んでから西園寺は死のうと思うでしょうね。
ほら、小説とかにもあるでしょう。自分の好きなことしながら死にたいって。
西園寺の場合そういうことです」
国見ちゃん、月島クン、長文お疲れ様。
そんなことこの場面で思う私は馬鹿なのかね？
岩泉「････じゃあ、A結論頼む」
A「結論！！：青城以外の人は練習開始！青城だけで食堂行く！！」
「でもっ･･････！」と返してくる他校生。
花巻「大丈夫大丈夫。Aが言うんなら大体大丈夫だから。それに、国見と月島の演説を
無駄にするつもりかねチミたちは」
花巻のそのテンションのおかげで、皆も安心しきったのか表情が緩くなってきた。
「じゃあ頼みます」と言う赤葦の言葉に、私は少し嬉しさを感じた。
及川「じゃあ行くよ！！」
及川の合図により皆走り始める。
その途中で及川は叫んだ。
及川「Aーーーーー！！！！ あんとき殴ってごめんちょーーーー！！！！！！」
A「いや、それ今言わなくて良いでしょ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1561人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
923 - 騙されたー！すごく面白い！ (2019年5月2日 2時) (
レス) id: e9020689a0 (このIDを非表示/違反報告)
923 - 研磨の漢字間違ってますよ。孤爪研磨ですよ。 (2019年5月2日 1時) (レス) id: e9020689a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 鮎さん！私もそう思います！一つずつ飛ばしながら読むんですよね！？ 『【え】ほ【ん】き【ぎ】じ【は】じゅ【じゅ】げ【ん】【ち】じ【ょ】け【う】っ【で】ゅお【す】き ですよね！？あってたら返信お願いします！！ (2018年5月17日 16時) (レス) id: ab32ce7f46 (このIDを非表示/違反報告)
鮎 - 多分赤葦の言った言葉は、「演技は順調です。」だと思う。 (2017年7月26日 16時) (レス) id: 797ca2c059 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイＬＯＶＥ(プロフ) - みにーさん» 私も赤葦の言葉コピペして見てみたんですけど、ホントですねｗｗ宮崎弁だとか出てきました！でもすみません…全く持って関係無いです…。 (2017年4月20日 21時) (レス) id: 901959bff5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アップルパイＬＯＶＥ x他2人 | 作成日時：2017年1月1日 21時
