【HQ】裏切り？・・ごめんｗｗ私にそんなの通じない３【悪女】

１２３話顔 ページ46

何とも言えない顔をした西園寺さん。

もう何も言い返せないのだろうか。





A「あれ？ もう何も言ってこないのー？早すぎだよー！」





西園寺さんは何も発さず下を向くばかり。


あぁ、大好きだ。この感覚。


この論破した瞬間が好き。






及川「･･･さてと、じゃあもう良い？そろそろ練習しないと」






そんな及川の言葉に、西園寺さんはいきなり顔をバッと上げた。

なんて顔をしているのさ。

まだ、信じてくれている人が居るとでも思っているの？






A「居るわけないじゃん････そろそろ諦めなよ」



西園寺「でもっ･･････！！まだ信じていたいんです！」







西園寺さんがそう言うと、周りのみんなは次々にため息を零す。


中にはヒソヒソと話している声も聞こえた。





泣きじゃくる西園寺さんは泣き止む気配が全くない。


これじゃあ、いつになることか。








そんな時、及川は口を開く。







及川「ねぇ、西園寺。だったら俺から言うけど････。


赤葦くんもA。伊達工の人も、梟谷の人も、青城全員がAの味方。

今、君の味方は０人。

そろそろ夢を見るのも終わりにしよう？」






及川もしゃがみ込んで、西園寺さんの顔を除く。






そして次に花巻が口を開いた。




花巻「そーそー、そこのAも、西園寺のこと飽きてきたみたいでよ」


松川「そろそろ潮時ってことだよ」






そしてどんどん青城の人たちは西園寺さんに向けて言葉を発してゆく。


２軍も、レギュラーも。


ついには他校のひとまで。






A「ね？ だからもう、本当に諦めてくれる？」






最終的に私がそう言った。


西園寺さんは再び顔を上げ、




西園寺「私だって･･････！！ もうなんでこんなことしてたのか分からないんですよっ！


最初は少し男遊びしてすぐやめるつもりだった････！


だけど、『A先輩』という存在が居るから！どんどんエスカレートしてきた！


先輩に対して、とてつもないライバル心を抱いてて････！狙ってた人までどんどん


取られていって･･････！ 私も、やめるにやめられなくなっちゃって････！


ずっと、一日に何回もあと少しだけ。あと少しだけって考えてて、そのままで居たら


もうこんなことになっちゃった････！





まだ夢を見たいの！見せてよぉ･･････････！！！」





そう言って、西園寺さんはどこかへと走って行った。

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