【HQ】裏切り？・・ごめんｗｗ私にそんなの通じない３【悪女】

１１１話西園寺さん、あのね ページ34

青城の使う第三体育館に入ると、やっぱり皆からの視線が痛い。



特に３年生からは。



すると後ろから突然話しかけられた。






白福「あ、Aちゃーん」







そう、雪絵ちゃんと青城を担当することになった。





奥の方で、及川のあの子可愛いね〜と言う声が聞こえる。



今度は国見ちゃんに話しかけられる。






国見「A先輩、あの･･･作戦で、俺手伝うことありますか？」






国見ちゃんは周りに聞こえないよう小さな声で喋ってくれた。



そんな国見ちゃんに私は笑顔でこう返す。






A「大丈夫、多分西園寺さん側から仕掛けてくると思うから」







私の計画ではそんな感じ。



でも誰か一人がどう行動するかで、すぐに計画は狂う。



だから、何個かパターンを考えておくんだ。これは常識。





いや、悪女狩りに常識なんてあるのか知らないけどさ、うんきっとあるよ。









･









白福「私、ちょっとタオル取ってくるね〜すぐ戻る」




と言って、走って行ってしまった。



じゃあ私はドリンクでも作っているか。とボトルに手を伸ばす。









A「ひゃあー、きもちいー」




昨日までは少し肌寒かったけれど、今日は日が照っていて暖かい。


中でバレーをやってるみんなには暑いと感じるだろう。




マネも、あまり動かないけどやっぱり暑いものは暑い。





そんな今日のドリンク作りは、冷たくて気持ちよくて、特別。






大体７〜８人分ぐらい作ったところで、雪絵ちゃんが戻ってきた。



すぐさまドリンク作りを手伝ってくれる。






白福「タオルは体育館の隅に置いといたよ〜」






あぁ、なんて良いマネージャーなんだ。



西園寺さんなんて手伝ってくれないから、この優しさが心から染みるよ･･･！




梟谷はこの優しさがずーっとあるなんて･･･幸せもんだわ。








あ、梟谷といえば････。









A「そういやさ、西園寺さん一人で梟谷の担当してるよね？



･････ドリンクって･･･････････」








それを言うと、雪絵ちゃんの手がピタッと止まる。



ヤバいな、西園寺さんのまずいドリンクを飲んでたら･･･！







うん、ちょっと心配なんて私の柄じゃないけど、心配だから見に行こう。




雪絵ちゃんに伝えて、第三体育館へと走った。

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