１０８話朝 ページ31
･
清水「Aちゃん、ちょっとそこのまな板取ってくれる？」
A「どうぞー」
いつのまにか朝は潔子ちゃんと私で作る。というきまりができたそうだ。
潔子ちゃんと話すの楽しいし、それはそれで良いんだけどね。
潔子ちゃんの野菜を切るトントン･･･という音がとてもリズミカルで心地よい。
やがてその音もゆっくりになり、潔子ちゃんはため息を付いた。
清水「こうやって一緒に話すのも、今日で終わりだね。３日間ってこんなに短いものなんだ」
眉を下げ、悲しそうな、寂しげな目で私を見る潔子ちゃん。
そっか、次会えるとしたら････インハイかな？
A「次は多分インハイで会うと思うから、その時は敵だね」
清水「そうだね、ウチらにとっては最後のインターハイだし。決勝まで残れるといいな」
そんな話をしていると、あっという間に時間が経って二人ほど、部員が入ってくる。
今日の一番乗りは、
日向「イェーイ！！ いっちばん乗りーッ！！」
影山「ひ、日向ボケェ････！ うるせぇぞボケェ･･･！」
一番乗りで、とっても嬉しそうな日向くんと、
ボケェ、ボケェ！！ と連呼している影山くん。
両方若干息を切らしているみたいで、どっちが先に着くか競争してたんだなということが分かる。
清水「コラ、二人共。廊下走ってたでしょ」
「「さ、サーセン！！！」」
その姿を見ていて、あることを思い出した。
私がまだ一年生の頃。
中学とはまったく違う環境でのバレー。それに少し緊張していた。
いきなり体育館の扉がガラーッ！！ と開いて、そこには息を切らした及川と岩ちゃんが居て。
「ハッ！ 今日は俺の方が少し早かったな」
「はぁ！？ 岩ちゃんの方が俺より１秒ほど遅かったでしょ！」
そんな風にいつも喧嘩して、競い合ってて。
キャプテンはそれを見て、二人に叱ってさ。
･
A「はは、懐かしいな〜」
今日で合宿は最終日。
･
今日で、全てが終わる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1561人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
923 - 騙されたー！すごく面白い！ (2019年5月2日 2時) (
レス) id: e9020689a0 (このIDを非表示/違反報告)
923 - 研磨の漢字間違ってますよ。孤爪研磨ですよ。 (2019年5月2日 1時) (レス) id: e9020689a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 鮎さん！私もそう思います！一つずつ飛ばしながら読むんですよね！？ 『【え】ほ【ん】き【ぎ】じ【は】じゅ【じゅ】げ【ん】【ち】じ【ょ】け【う】っ【で】ゅお【す】き ですよね！？あってたら返信お願いします！！ (2018年5月17日 16時) (レス) id: ab32ce7f46 (このIDを非表示/違反報告)
鮎 - 多分赤葦の言った言葉は、「演技は順調です。」だと思う。 (2017年7月26日 16時) (レス) id: 797ca2c059 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイＬＯＶＥ(プロフ) - みにーさん» 私も赤葦の言葉コピペして見てみたんですけど、ホントですねｗｗ宮崎弁だとか出てきました！でもすみません…全く持って関係無いです…。 (2017年4月20日 21時) (レス) id: 901959bff5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アップルパイＬＯＶＥ x他2人 | 作成日時：2017年1月1日 21時
