【HQ】裏切り？・・ごめんｗｗ私にそんなの通じない３【悪女】

１０５話本当のこと ページ28

西園寺Side







私は、悪女。




A先輩と同じの悪女。どっちが本物の悪女なんてことは正直どうでもいい。





ただ、みんなのお姫様になりたいの。チヤホヤされたい。





それが理由で、イケメン揃いと噂のバレー部マネージャーをやった。









･









赤葦「西園寺、A先輩から虐められたりしてない？」






合宿中に味方になった、赤葦先輩。



紳士で、とても素敵な人。





A先輩からは「いつの間にか手出したんだね」と言われたけれど、


本当は全然話したこともなくて、今までの出来事を見ただけで私の味方になってくれた。




最初はなんか企んでるのかなと思った。だけど味方になった瞬間、色々動いてくれた。




A先輩と関わるときは必ず会話を録音してくれたりとか、


他の学校の人にひっそりと噂を流してくれたりとか。


これで周りの皆に聞かせればAさんの味方の人も正気に戻るよと言ってくれて。







西園寺「はい、大丈夫ですよ。赤葦先輩♪」



赤葦「そう、なら良かった」






とりあえず、優しい人。









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自分でも、もちろん青城のバレー部が強豪なことは知っていた。




ずっと、全国狙っていて。けれどやはり白鳥沢高校に負けてしまって。




そんな本気で頑張っている人たちの中で、こんな事をやってしまっていて良いものか。





ずっと、思ってた。









だけど、









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西園寺「A先輩も、同じことをやっているんだから････同罪だよね？」









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自分でも聞こえにくいそのくらいの小さい、小さい声で、呟く。






そうだ、A先輩だって･･･本気で頑張ってる人の中で悪女潰しなんてやっている。






同罪･･････だもんね？









･









そうやって、自分に言い聞かせて、



自分で自分を騙していく。









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そんなことをするのは、きっと。







私が最低なことをしていると気づいているから。







自分がバレー部を壊していると自覚しているから。

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