THREE ページ4
手を引かれたまま少しの間走ると、ある建物の前で止まった。
私は日頃から運動していなかったのが裏目に出て息が上がりっぱなしだ
環「ごめん、勝手に連れてきて…。」
何故かシュンと落ち込んでいる彼が犬みたいに見えた
大型犬…
「大丈夫、ですよ。」
「えっと…寮、入ります？」
「寮、ですか？」
環「俺もっと話したい。駄目、ですか…？」
可愛い、やっぱり犬に見える
ゴールデンリトリバー…
「そ、そちらさえ良ければ構いませんが…」
環「マジ⁉行こうぜ！」
ていうか寮に勝手に人入れていいのか？
きっと共同生活してる人が他にもいると思うんだけど
手首を捕まれずんずんと前に進んでいく
リビングのドアを開けると3人くらいいた
「お〜遅かったな…ってどちら様？」
緑色の眼鏡の人
確かに知らない人がいきなり共同生活の場に入ってきたら困惑するよね
環「あ、名前聞いてない。名前なんていうの？」
「え、あ…茅ヶ崎冬花です。」
「名前知らなかったってどういうことですか…私達アイドルなんですよ？そういった自覚はちゃんと持ってください」
何か説教されてるんだろうけどその姿が少し使用人に似ていた。
そういえば帰ってないけど怒られないかな。でも今はここにいたいかも
一つの扉が開いて、金髪の人が出てきた
綺麗な人だな、外国の方かな
「oh！It's beautiful！」
そう言い高速でこちらに近づき手の甲に唇を近づけた
「とても美しいお嬢さん。良かったら今度ワタシと…」
環「なぎっち！駄目！」
「あ〜えっと？」
キャラが強すぎて正直理解が追いついてない気がする
続く
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作者名：ASAHI | 作成日時：2021年8月2日 0時
