ONE ページ2
四葉環side
撮影が終わってそーちゃんと帰ってるとき一つの公園を通りかかった
あんま来たことなかった所だから少しソワソワする。
キョロキョロしてると公園の目立たない所で一人縮こまってる女子がいた
その様子を見て居てもたってもいられなくなったから走って声を掛けに言った
壮「環くん⁉ま、待って！」
ってそーちゃん言ってたけど今回はごめん
なんか、わかんねーけど大事な気がする
環「なぁ、どうした？んですか…？」
「え、あ…別になんもしてない、です」
そう言い顔を上げた女子の目が、
環「すっげ…きれー…」
なんだ、これ見たことある気がする
ヤマさんが読んでた本の中にあった
環「とぱーず、だっけ…？それに似てる、目」
「え？と、トパーズですか？」
困らせた？俺的には褒めてたんだけど
嫌なこと言ったなら謝んねぇと
口を開こうとしたら目の前の女子の目から涙が溢れ始めた
しかも辛そうに泣くんじゃなくて唖然と泣いてる
壮「環くん…っ！どうしたの、って泣いてる⁉」
そーちゃんがバッと効果音が付きそうな勢いで俺の方を見る
いや俺泣かせて…いや泣かせたの俺か…
環「ご、ごめんなさい。悪気はなくて！」
「そ、そうじゃなくて！自分の目そうやってって言われたの初めてで…なんか嬉しくて」
環「じゃあ嫌じゃなかったってこと…ですか？」
「嫌じゃないです！嬉しいです！」
良かった
瞳から涙を流しながら精一杯笑おうとしてる姿に何か胸がきゅとなった
なんだろ、これ
すると周囲がざわつき始めたのに気付いた
おっきい声出しすぎた
壮「環くん！」
そーちゃんが走りだそうとするから俺も釣られて走ろうとしたら何故かあの子を放っておけなかった
環「一緒に行こ！」
「え⁉あ！」
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作者名：ASAHI | 作成日時：2021年8月2日 0時
