【A3】家政夫兼ムードメーカ！！ (ページ9)

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結局千秋楽のチケットは完売せんかったらしい
あとになってこの劇団の借金の話を聞いた。いっぱい借金あってほんまおどろいたわ

監「いよいよ明日が本番。これが最後の通し稽古になるから、みんな、お客さんがいると思ってやってね。」

佐「はいっ！」

「客なら俺がいるで〜！」

皆「いや四葉は関係者だろ…」

関係者。そうか俺は関係者なのか
少し嬉しいかもしれない

稽古の通しが終わった
正直素人の俺からしたら全然凄いんやけど、途切れ気味やった
なんやろな…

監「はい、みんな集まって」

心做しか皆の顔が暗い気がする
いつもにぎやかな春組らしくなくて嫌やな…

やっぱり全員イマイチやと思っとるんや
自覚があるってことは大事や

監「公演中、上手くいかないときもあるけど、ちゃんと気持ちを切り替えるようにして。」

その後チケットの話になったが咲也くんがかっこいいことを言ってくれたおかげで少しは士気が上がった気がすんな

監「四葉くん講評とかある？」

「俺⁉俺からは〜…ほんま演劇やったことない人からの目線やけど。多分演劇ってチーム競技なんやと思うんよ、バレーみたいな、な？せやからカバーしあえたら最強なんやない？」

碓「意外といいこと言う…」

「真澄くんの中の俺は何やねん！！」

碓「俺と監督の仲を邪魔してくるやつ」

「ひどない⁉」

そういうと少し笑いが起きた
うん。この雰囲気や、俺が好きな雰囲気