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古「よし、後はねぇな？」
「はい！大丈夫やと思います！」
さっきから思ってたんやけど
古市さんとすれ違うたびめちゃくちゃええ香りするんやけど
この見た目でフローラル…これがギャップ萌え言うんか…？
奥さんでもおるんやろうか、それやったら納得やねんけどな
「古市さん奥さんおるんですか？」
古「いないがなんだ」
「いやめちゃくちゃええ香りするんで奥さんのかなぁと」
古「普通に洗剤しか使ってねぇんだがな…他の奴にも言われたな」
多分安い洗剤使っとるんやろうなぁ
なんやったら水で薄めてそうやけどなW
古「ビニール袋持ってきたか？」
「あ、持ってきますよ〜」
ビニール袋ごときに金を使うわけないもんな！
ちょっとした節約や！マイバックもええよな！
古「ビニール袋寄越せ」
「手伝ってくれるんですか？」
古「そうだ、さっさと寄越せ」
言い方怖いけどめちゃええ人やねんなぁ
不思議な人やでほんま
古「着いたぞ」
「あ、ありがとうございます〜」
結局寮まで送ってもらったわ
古「今日俺と言ったこと誰にも言うな、わかったか？」
「ほ？これまたなして？」
古「なんでもだ、携帯貸せ」
古市さんに出すと乱暴に奪われて帰ってきたときには連絡先が追加されとった
古「なんかあったら連絡しろ」
「はぁーい！」
トランクから荷物を出すとかなりの量があった
これ一人で運べるかぁ？ま、頑張るか！
「今日はほんま有難う御座いました〜！」
古「あぁすっ転ぶなよ」
「ガキやないですから大丈夫ですぅ！」
そう俺が勢いよく返すと少し寂しそうに微笑んだ
この人ほんまなにもんなんやろ
でもさっきの微笑みは俺にじゃなくて他の誰かへやったな
誰と重ねてるんやろうかぁ
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作者名：ASAHI | 作成日時：2021年6月14日 22時
