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当日会場に行ってみるとどうやら少し遅かった様で席は大体埋まっていた
綴達から貰ったチケットの座席はかなり良い場所だった。
「席埋まってるねぇ…」
すると開演ブザーが会場に響いた。
演劇の街に住んでるからと言って今まで演劇に関係ないところで生きてきたから演劇というものを一回程度しか見たことがなかったからかなりワクワクしている
しかも可愛い後輩が綴った脚本に可愛い後輩が演じる舞台だ、心拍数の上昇が感じられる
少しして幕が上がると見覚えのある顔があった
「あれ、あの人」
その言葉のボリュームが少し大きかったのか周りの視線が少し刺さる。
でも舞台の上にいるあの人間違いない
この間ぶつかった人だ、これって
運命じゃない?
正直舞台はあの金髪の人と臣くんしか目に入ってなかった
でも脚本ははいっている。綴凄いめちゃくちゃ面白い
公演が終わりカーテンコールに入る。
あの人が挨拶するとき一瞬勘違いかもしれないけど目があった気がした
臣くんとは完璧に目があった。すんごいニコニコしてて可愛かった
脱力感にやられていると肩を叩かれた
皆「美咲さん…!こっち!」
「はいぃ?」
言われるがまま首根っこを捕まれ引きずられた
先輩もうちょっと優しい扱いしてもらいたいかな
まぁ綴にもきっとファンがいるのだろう、バレたら大変だもんね
「でも綴、もう裏入ったから引っ張らなくて良くない??」
皆「まぁこっちの方が早いしいいっすよ」
「それ私が決めることなんだけど?というかどこに向かってらっしゃる?」
皆「楽屋です」
楽屋?関係者じゃない私が入っていいのだろうか
てか楽屋?待てよ…
「待って無理無理無理‼心の準備が!」
皆「はぁ?なんのっすか…行きますよ〜」
「馬鹿!綴のおバカ〜!!!」
楽屋ってことはあの金髪の人いるじゃん!無理!
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作者名:ASAHI | 作成日時:2021年5月1日 17時