御前様はお優しい方 ページ3
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「う〜ん…、まだまだ心配だけれど、そろそろAさんを、御前様の前にお披露目してもいいかしらね」
田中さんは、近々私を、御前様のティータイムに付き添わせようと考えているようなのですが…。
「あ、あの…、大丈夫でしょうか、私…」
「うふふ。ちゃんと私がついてるから。それに、御前様はとてもお優しい方よ」
もちろん、紅茶を御前様においれするのは、田中さんのお仕事なので。
ひよっこの私などができるのは、その田中さんがいれたお茶を、お出しするくらいなのですが。
それだって、とても緊張してしまいます。
「Aさん」
「はい」
「あなたが知っているかどうか知らないけれど」
どきどきする胸を押さえていたら、田中さんがひどく真面目な顔で、私の真ん前にずいっと歩み寄りました。
「な、なんでしょうか？」
「御前様はね…」
「…御前様は…？」
「そう、御前様は…」
「…御前様が何か…？」
「とても…」
「…とても？」
田中さんはなぜかもったいぶった感じで、なかなか先を話してくれません。
「…あなた、本当に知らないの？」
「…えっと、何を…でしょうか？」
「……御前様が、女性に…、その、とても…お優しい…って…」
「？？はい？えっ？御前様がお優しいことは、田中さんから毎日聞いていますけれど…」
私の返事に、田中さんは落胆したような困ったような顔をして、私の瞳をじっと見つめました。
「あぁ、私としたことが」
そうして額に手を当て、ふぅっと息を吐きました。
「あのぅ…田中さん？」
「そちらのレクチャーを、なぜしなかったのかしら…」
「そちらのレクチャー？」
「上手にかわすのも、作法といえば作法」
「かわす？」
「ううん、心配ないわ、しばらくは私がいつも隣についているし」
「はぁ…」
田中さんの呟きに、私はにわかに心配になってきました。
「…そうよ、御前様に仕えるメイドは、清いままが必須」
「…清い…まま…」
「分かりました。大丈夫。私がAさんの純潔を守ります」
「ええっ？…あの、えっ？…純潔…？」
「あら、Aさん、まさか男性を知っているの？」
「！！そ、それは…、あの、…まだ…」
「でしょう？」
田中さんは「任せなさい」と自分のふくよかな胸をそっと叩きました。
私の純潔を…守る…って。
え…？あの…、どういうこと？
御前様って、そんなに手が早い方なんでしょうか？
私、全然存じ上げませんでした…。
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庭番の教え→←見習い中でございます（2017/12/13up）
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もここ(プロフ) - さっこさん» さっこさん♪えへへ。それほど謎はないのですけど、たぶん設定を書ききってないだけなのよ。次は、ちょっと、らぶ度、高めで書いてみまーす♪ (2018年1月7日 0時) (
レス) id: 291e1a6df4 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - もここさん、こちらにもお邪魔しました！なぞかさたくさん過ぎてこちらの続編も期待しちゃいます(^^) (2018年1月6日 10時) (レス) id: a26bed1aa4 (このIDを非表示/違反報告)
もここ(プロフ) - ゆみなさん» ゆみなさん♪こちらにコメントありがとうございます！ねー、ほんと御前様の続編見たいですよね〜。そして名前変換でＮちゃんに…私もチェックする時Ｎちゃんの名前入れちゃってます！Ｎちゃんはなんでも演じられそうなのでいけますよね。うふふ。続編も遊びにきてね〜♪ (2017年12月29日 0時) (レス) id: 291e1a6df4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみな(プロフ) - たとえNLでも、ついついお名前変換で黄色いあの子にしちゃうんですよねー(笑) もここさんのお話読んだら、また御前様に会いたくなっちゃいました！続編やってくれないかなあ。。 もちろん、もここさんの続編もウキウキでお待ちしてますので、よろしくお願いします〜(^^) (2017年12月25日 21時) (レス) id: 946fd4db13 (このIDを非表示/違反報告)
もここ(プロフ) - まぁこさん» まぁこさん♪コメントありがとうございます！おひさしぶりですー。えへへ、絵を描くのも好きで。というか、絵を描く方が本当は好きかも。気が向いたら、また載せちゃうかもです。また遊びに来てくださいねー♪ (2017年12月23日 23時) (レス) id: 7d6bdd40e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もここ
作成日時：2017年12月11日 10時
