_ 一番 _ ページ4
横山「『手出したらあかん』って
叩き込んだはずやったけど？笑」
A「……横山くんっ…」
迷わずあの人に向かった私の震えた手は…
横山くんの手で優しく阻止られていた…
横山「振付師やからって言い過ぎとちゃいます？」
振付師「俺は何もっ…汗」
横山「俺が聞いてないと思って誤魔化すんですか？笑
俺はバッチリこの耳で聞いてたんやけど？笑」
振付師「何のことですか…？苦笑」
横山「あれ…ほな俺の聞き間違いなんかな〜…？笑
『Aに媚び売ってバカや』言うてはりましたよね？」
振付師「っ……………」
横山「こいつらの変わりは何処にも居らんけど…
もっといい振付師の変わりはいくらでも居るんで
あなたの" 対処 "をどないするか話し合いましょか？笑」
振付師「……クソッ…怒ﾎﾞｿｯ」
〈 ガチャン！ 〉
横山「……逃げんなら最初ならすんなや…笑
A？ 気持ちは分かるけどこれはあかんよな？」
A「すいませんっ…」
横山「でも…今まで自分が嫌なことたくさん言われてたんに
よぉここまで頑張った、偉かったで？」
『褒められるのはいつぶりだろう…』って考えるほど
今まで年上の人に褒められる事が無かったから…
横山くんのこの言葉が凄く嬉しかった…
横山「こない怒りで手震えるほど…
みんなをバカにしたことムカついてたんやな？笑」
藤原「……A…ﾎﾞｿｯ」
横山「……今まで我慢させて悪かったな…ﾎﾞｿｯ」
私の顔を隠すようにそっと抱き締められたけど…
唇を噛んでここで泣かないように耐えた…
横山「無茶しんとき…って言うてもお前は聞かんか…笑」
関西Jr.に引っ張ってくれたのも横山くんで…
一番見守ってくれてたから…何でも見抜かれてた…
そしてあの振付師は…横山くんから社長に話してくれて
" 取りあえず "で注意するだけで終わったけど…
あの日から、彼に教わることは無くなった…
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作者名：えーちゃん | 作成日時：2022年8月16日 9時
