#演劇で主役？！ ページ18
◯Aside
桜が舞い散り、暑くなってきた5月、
鈴と喋らないまま、高校2年生になった。
生憎、私の学校はクラス替えをしないまま進級する。
5月といえば、文化祭。
去年は、鈴と一緒に回ってたなぁ…
実行委員「…って事で、ウチのクラスは、シンデレラに決まったんだけど…、主役！やりたい人〜？」
ウチのクラスは去年と引き続き、演劇だ。
しかもシンデレラって…
私は小道具作成担当でいいかな。
A「はーい！これって、推薦でもいいですかー？」
実行委員「やりたい人がいなければいいよ！」
A「じゃーあ、Aがいいと思いまーす！！」
「……え、？」
B「確かに〜、Aちゃん、
すっごく可愛いし、演技上手いし〜www」
A「みんなー、Aちゃんでいいよね〜？」
「…え、なんで、？」
実行委員「じゃあ、シンデレラ役は、Aでいいかな？」
C「いいと思いまーすww」
実行委員「…じゃあ決定で。次に、王子様役＿＿」
…なんで、私？、何のために…？
この役決めが彼女たちの罠だった事にこの頃の私はまだ気づかなかった。
そんな事を思っていると、すでにホームルームは終わっていた。
ラウ「A〜、出し物、何になったー？」
「…演劇、だよ。」
ラウ「えぇ！！！まじで！演劇いいなぁ〜！
何やるのー？あ！もしかして、主役とか〜？笑」
「…シンデレラです、そのまさかなんです…、」
ラウ「…え？！本当に？！シンデレラ様？！」
「友達、、に推薦されてさ…」
ラウ「ノリ気じゃないね〜、…っよし！お芝居なら任せて！！たっぷり教えちゃう！」
「それはありがたい〜…」
彼女たちは本当に謎。何で私に主役をやらせたのか。
はぁ……
シンデレラなんて…やりたくない…
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作者名：m_izuki. | 作成日時：2020年11月20日 0時
