目黒くんと屋根の下。

#仲直りの印 ページ13

◯目黒side






昨日、アイツに言われた…





あんな事言われたの初めてだったから、
なんというか、その、謝らなきゃって…





自分が悪い事言ったのは分かってるし、
本当はあんな事言うつもりはなかったんだけど…








だから今日はアイツが帰ってきたら謝るんだ…！









蓮「…あの、さ。」





左をチラチラ見ながら話し始める。





「はい？」





蓮「…昨日はその、ごめん。言い過ぎたかなって、」



ラウ「2人とも考えてる事同じだ〜！
本当の兄妹みたい〜♡」



「…ちょ、ラウ！！
………蓮さん、私も、言い過ぎたと思ってたので…、
ごめんなさい。」






…？！そんなチワワみたいなうるうるした目でこっちを見ないでくれ…









蓮「っ、あ！着いたぞ！」



ラウ「やったぁ！タピオカだぁ〜！！」



「タピオカ…？」



蓮「そう。タピオカ！嫌か？」



「いやいや…、なんか意外だなって。笑」







この、ドキって、する気持ち、なんだろう…







ラウ「じゃあ、僕達タピオカ選んでくるね！
Aは何味がいい？？」



「私は、なんでもいいよ！
ラウールと蓮さんのおすすめで！」



蓮「はいよ。じゃあ、待っててね。」



「はい！」








俺はいつも定番のミルクティーを飲んでいる。
ラウールはいつもコロコロ変えてるけど、
やっぱりなんと言ってもミルクティーが1番だろ！




Aは、何がいいかな…





ラウ「Aは何がいいかな〜？？」



蓮「…いちごミルクとか、アイツらしくない…？」



ラウ「めめ！
妹の事は、アイツじゃなくてAでしょ？！」



蓮「A……あぁ！恥ずかしすぎる！無理！！」



店員「次のお客様どうぞー！」



ラウ・蓮「あ、はい。」






受け取り口でタピオカを待ってる時の事。





蓮「…なぁなぁ、あれ。」



ラウ「ん〜？？」



蓮「あれ、岩本くんじゃない？」



ラウ「喋ってるのって、Aだよね？
楽しそうだね、知り合いなのかな？」



蓮「…」



店員「…番でお待ちのお客様〜！」



ラウ「はぁい！」







俺達が戻った頃にはもう岩本くんはいなかった。






ラウ「さっき、誰と喋ってたの〜？」



「…昔の、知り合いだよ。」



蓮「いちごミルクで良かった？」



「あ、ありがとうございます！何円でした？」



蓮「いいよ、これは仲直りの印。」



「…分かりました。ありがとうございます！」





Aと岩本くんの関係なんて知りたくもない。

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