目黒くんと屋根の下。 (ページ12)

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#放課後ドライブページ12

◯Aside

結局今日一日中鈴と仲良くできないまま終わってしまった。

どうして私はこう上手く出来ないのだろう…

A「ねぇねぇ、聞いた？！」

B「何が～？」

A「校門の前にすっごいかっこよさそうな人が誰かを待ってるんだって！！」

C「あ！その人私見た！！！
背高くて、おしゃれな人でしょ？！？！」

D「うんうん！！伊達眼鏡してたけど、あれって絶対有名人ぽくない？！」

ラウ「A～！！！！迎えに来たよ！！！」

B「はぁ……
ラウール君を生で見れるなんて、幸せすぎて♡」

C「ほんとそれなぁ～！！！どんな育ちしたらあんな風にイケメンに育つのかな…」

A「でも、ラウール君って、…事務所の子だよね？」

D「……って事は、校門の前にいる人って…？！」

ABCD「見に行こ！見に行こ～！！」

クラスの女子が騒いでいるのを聞いて私はなんだか、虚しくなった。

ラウ「今日はね、めめが迎えに来てるの！！
だから、早く行こうっ！！！」

「蓮さんが…？」

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蓮「お前ら、遅すぎ。早く乗れ。」

「…っあ、ありがとう、ございますっ。」

ラウ「めめぇ、！！！
今日も頑張ったから、よしよししてぇ♡」

蓮「家帰ってからだよ！もういいから早く乗れ！
さっきから生徒からのキャーキャーがうるさいんだよね。」

ドヤ顔でそう言う蓮さんの顔を
一回だけ殴りたいと思った。

お父さんの車でいつも助手席に乗っていたから無意識に助手席に乗ってしまった…

蓮「助手席、乗るんだ。」

「…降りますね。」

蓮「…待てって！待て！大丈夫。そのままで。」

ラウ「今日はどこに連れて行ってくれるのかな～？」

蓮「まかせとけ！とっておきのお店に連れて行ってやる！」

「……え？」

そうして今に至る。