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Tenma side
いづみ「Aちゃん！？」
監督、冬組、俺も含め倒れたAに寄っていく。
「っ…………またかよ…」
何も出来なかった…あの日と一緒じゃないか……
＿＿暑くなってきて、セミの鳴き声もそろそろ飽きてきた夏。
新しく始まったドラマの撮影があった。
そこで真っ青な顔をしていて俯いていた1人の女の子。
Aだ。
もちろん共演は初めてだった。
初めて会った時は笑顔が印象的で明るい奴っていう印象しかなかったから困惑した。
今回はお互い兄妹という役。
不安で仕方ない……。
しょうがないが俺の方が出番は早いので
完璧に演じる。
ｶﾝﾄｸ「はいカット！＿＿＿えぇっと次、Aちゃん入って〜！！」
次はあいつの番。
監督の横を通りセットを跨ぐ。
見間違うはずがない。雰囲気が変わった。
口を開いた瞬間…。
前の時より上手くなっていて、演技、声も若干俺に似せてきてるのがわかる。本当に兄妹みたいだ。
そして最後のOKが出た途端、
…あいつは倒れた。
倒れた時。よくしゃべる派手なやつがすぐ駆け寄っていったのは覚えてる。
今思えば太一だった。
すぐ起き上がると思っていたがピクリともせず、そのうち救急車が来た。
運ばれているのを遠くで見てた俺。
自分の体調管理は基本。だけどあいつの演技はすごい。俺には及ばないが、久しぶりに飛び抜けてる奴に会った気がした。
役者1「…あぁあの子片親だっけ、教育なってな………」
役者2「あぁ最近その親も亡くなったって子じゃん？女優とか向いてないよねー」
周りから迷惑そうに言う声が聞こえてくる。
自分に言われてる訳ではないし、自分は親もいる。なのになんだか腹がたってきた。
もちろんこの怒りをぶつけるなんて勇気はなかった。
これからどうするんだろうか。
芸能界からいなくなるだろうことは予想がついた。
しかしそんな考えはひっくり返され、この作品を境に出演数も増え、今や大人気女優。
あれ以来、辛そうな大変そうな顔は見ていない。
だからこそ、いつ倒れるのかハラハラしていた。
俺なりに気を使っていたつもりだし、支えてあげていたつもりだった。
相変わらず辛そうな顔なんてしないでにこにこしてた、稽古の前だって。
なのに“ また ”目の前で倒れた。
何にも…変わってなかった…。
「なんでだよ……俺じゃ…だめなのかよ…」
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あ(プロフ) - 月夜さん» ありがとうございます!!🤍とうとうお話いっぱいになるまで来てしまいましたががんばります💪🏻✨ (2022年7月1日 18時) (
レス) id: 4113fde6df (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 初めまして！無理せずに自分のペースで更新頑張ってください。ずっと待ち続けます(*^^*) (2022年6月26日 18時) (レス) @page45 id: eed394cd10 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 月夜さん» はじめまして🙌🏻読んでいただき嬉しいです…!!最近更新できてないですがもう少しお待ちくださいませ😭♡ (2022年6月22日 20時) (レス) id: 4113fde6df (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 続きが気になります！更新待っています！ (2022年6月21日 15時) (レス) @page44 id: eed394cd10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あ | 作成日時：2022年4月1日 21時
