この“世”の醜さ、美しさ【呪術廻戦】

He's not coming back ページ49

２日後

………



『傑、1人で大丈夫？』


傑｢ああ、心配しなくて大丈夫さ、｣


『無理、しないでね、俺ついて行ってもいいんだよ？』


傑｢いや、大丈夫だから、Aだって任務があるだろ？｣

『そうだけど…』


傑がまた任務に出かける

もちろん1人で、


あの事があって、少し気になる


傑｢大丈夫さ、

A、また、帰ったら話を聞いてくれるか？｣


『当たり前じゃん、いくらでも聞くよ


気をつけて』


傑｢私がそう簡単にやられると思うか？｣


『それと、俺が心配してるのは違うでしょ』



そう言うと傑はふわりと笑いながら


傑｢じゃあ、行ってくる｣


と言う


『帰ってきてね、ちゃんと、』


遠くなっていく傑の背中を見えなくなるまで見続けた






…………









その日、傑は帰ってこなかった



その次の日も、その更に次の日も、



『傑？なんで、帰ってこないの？？早く帰ってきてよ……』



俺は嫌な予感がした





更に3日がたったとき、聞かされた




・夏油傑派遣から5日後、旧xx村の住民112名の死亡が確認される

・夏油傑はその後逃走





呪術規定9条に基ずき



呪詛師として処刑対象となる




その言葉を夜蛾先生から聞いたとき、俺はガクンと崩れ落ちた


『なんで、なんでよ傑。……ああ、そうか俺が、俺が悪いんだ、

だって俺がもっと早く気づいて、
もっと力になって、
そうしてあげれればなにか変わったかもしれない

なのに、俺は……』


夜蛾先生はポスっと俺の肩を優しく叩く





夜蛾｢Aが悪いんじゃない、だから、自分を責めるな｣





『俺は、………傑の苦しみに気づいていた、俺は救えたかもしれない、けど出来なかった』







そう俺はぽつりとこぼす




ねぇ、なんで皆して俺を







置いていくの?

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