この“世”の醜さ、美しさ【呪術廻戦】

Where am I now? ページ39

………




ふと、目が覚めた




『ん、………ここ、？？』


お札が沢山はられた部屋

そこに俺は椅子に座らされ、


縛られている


なんで、縛られてんだよ……


そんなことを考えていると、正面に悟が現れた


『悟……？？』

悟｢やー、て……なんで、俺の名前……｣


『あ、駄目…？だった？』

悟｢…いいよ、別に俺のお兄さんなんでしょ？｣


そう言って、俺の顔を覗き込む


『ん、そう……だけど、俺、悟るよりも何も知らないし、弱いし……』


悟｢んなこと、どうでもいいし、今からすんのはこれからの話、｣


そう言って優しい笑みを向けられる


調子が狂うな……


悟が甚爾さんのこと殺したって知ってるのに、

甚爾さんのことがすきで、

悟のことはすきじゃなかったのに、


なんでこんなにも…………


悟｢これからAは、高専に通う、俺達と一緒に、｣


『悟達と？』


悟｢そうそう、さっきAは呪力がないとか、術式がないとか言ってたけど、……あるよ、ちゃんと｣


そう言ってトンと俺の胸に悟の手が触れる

『……術式が？』


悟｢呪力なきゃ、呪霊も見えないじゃん。あと、俺がちゃんと見て(・・)言ってるんだよ？｣


そうニコニコして言う


『高専に行かないって言ったら？』

俺はそう悟に聞く


悟｢Aがどんな存在になりうるか、分からないから殺す｣






『……そっか、』


殺す、という言葉を聞いてもそこまで驚かなくなった






『わかった、俺、行くよ、高専に』



そう答えると




悟はにっこりと笑った







悟｢そう言うとわかってた｣

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