【暗殺教室】アネモネに包まれた少女。 (ページ3)

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一輪目ページ3

「おはよー」

「おはよー‼昨日のTV観た？」

「あー、あれね‼観た観た‼」

…そんな何気無い会話が飛び交う教室に、私は足を踏み入れる。

「おはよう、Aさん」

私を一番に見つけてくれたのは……

一年の時からずっと同じクラスの

……渚だ。

可愛いし、ツッコミも的確だしショタだし、私はもう天使だと思う。

…なんて今日も思いつつ、笑って挨拶する。

「おはよー、渚ちゃん‼」

「ちゃんじゃないよ……僕、男だから‼」

え、そうなの？なんて言ってとぼけながら自分の席に座る。

ホームルームまでは……確かに、普通の……いや、エンドのE組としての普通の光景だった。

「……そういやカルマっていつ帰ってくるんだっけ？それと、あぐりんまだかなぁ。今日いっぱい話したい事有るんだよね～♡」

私はご機嫌になって言う。

私の言葉に渚は苦笑いして、それからそういえば雪村先生遅いね、と言った。

「うーん……前グチってくれた許嫁のことで遅れてるのかなぁ……」

私は少し心配になる。

私とあぐり先生は年の離れた姉妹の様に仲が良く、曰く私はあぐり先生の本当の妹さんに似ているそうだ。

……だから仲良くしてくれてるんだろうな、なんて考えてしまう私はひねくれ者だ。

それはともかく、あぐり先生が遅いのが気になっているのは私だけじゃないみたいで、皆も……

……まぁ最も、始業式なのも有るのかもしれないがいつもよりそわそわしている。

その不安をかき消す出来事が起こるまで……

あと……

30秒。