11輪目 ページ13
さてさて、時間は進み昼休み‼
……は？速い？
……気にすんな？そんなの気にしたら負けだぜ？？
「昼休みですね。先生ちょっと中国行って麻婆豆腐食べてきます。暗殺希望者がもしいれば携帯で呼んで下さい」
タコはそれだけ言うと、とてつもない音と共に飛んでいく。
「マッハ20だから……ええと」
「麻婆の本場、四川省まで10分くらい」
「確かにあんなもんミサイルでも落とせんわな」
窓側に居た磯貝達が自然とそんな言葉を口にし、タコが飛んでいった方向を眺めている。
「なんか、そんな近くのレストラン行きますみたいなノリで行くなよ……羨ましい」
「「羨ましいんだ⁉」」
渚とカエデと一緒に食べようと2人の席の横まで来ていた私のつぶやきに即座にツッコむ2人。
……うん、息ピッタリ。
可愛いわぁ……天使だ天使。うんうん。
「しかもあのタコ、音速飛行中にテストの採点までしてんだぜ」
「マジ⁉」
「うん、俺なんかイラスト付きで褒められた」
「てかあいつ何気に教えるの上手くない？」
「わかるー私放課後に暗殺行った時ついでに数学教わってさぁ。次のテスト良かったもん」
自然と生まれた会話の行く先は１つ。
「…ま、でもさ。しょせん俺らE組だしな」
「頑張っても仕方ないけど」
そう言うと、皆散らばっていった。
……このやり取りは、E組あるある……みたいなものだ。
「ねぇ、カエデ、渚＿＿＿＿
「……おい、渚」
あっちょっ、人が話してる時に‼」
私は寺坂に噛み付くが、それをもろともせず寺坂はスルーして続けた。
「ちょっと来いよ。暗殺の計画、進めようぜ」
「…………うん」
……？
「何か知んないけど気乗りしないっぽいね？」
私は渚達の背中を見つめながら、つぶやく。
「ねー。……あ、そうそう、一緒にお昼食べようよ」
「あ、うん‼それ言おうと思って‼……渚とも食べたかったなぁ。帰ってきたら一緒に食べない？」
私が提案すると、カエデはニッコリと笑って「うん‼」と賛成してくれた。
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見にくかったので算用数字に変えました‼
遅くなりましたが二桁突破おめでとう‼←←
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作者名：業猫。 | 作成日時：2018年4月16日 21時
