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そこは光のない世界だった。

敦はそこに１人で立っていた。

何処までも、何処までも、光のない世界――。




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泣いている少年が見える。

怒鳴っている�爐擦鵑擦き瓩�見える。

守ってくれる彼は何処にもいない。



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「穀潰し」「ろくでなし」「価値のない」

敦を苦しめ続ける声ばかりが木霊する。


誰もいない。ただ独り。

暖かい場所なんてない。



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だれも、いない。

じぶん、ひとり。




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作者名：木戸 凛々 | 作成日時：2018年4月24日 1時

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