第二十三話 ページ24
非常に申し訳ないと思っています。
なんてことをぐるぐる考えながら、本日二度目のとんとんさんによる部屋案内に大人しく追従する。
場所がわからなくてぐるぐるして、やっとトイレに辿り着けたはいいものの。その後の帰り道がわからなくて困っていたら、急に大声で話しかけられて結構怖かった。
快晴の空色の目の迫力が凄くて縮こまっていたら、とんとんさんがたまたま通りがかって助けてくれたのだ。彼に助けられるのは本日三回目である。頭が上がらない。
今僕はとんとんさんの少し後ろを歩いているのだが、気分は首根っこを掴まれたチビ助だ。寝れないからってトイレがてら探索なんかしようとするんじゃなかった。第一目的のトイレすら見つからずパニックだったのに。
『着いたで』
「あ…ありがとうございます、」
はっと顔を上げる。気が付いたらあの客室のドアの目の前にいて、とんとんさんが此方を見下ろしていた。
「あ、あの、勝手に抜け出して、ごめんなさい……あと、助けてくれて、ありがとうございました。」
『いいいい、そんな謝らんでええ。トイレの位置くらい教えとけばよかったな…でも一応部屋の中にもあるんやで？ちゃんと探してみいや』
「……はい……」
内容はさっぱりだが、多分勝手に出たことに説教されているんだろうなと思って、ますます身を小さくした。
『…ま、ええわ。ほら入り。もう遅いしちゃんと寝るんやぞ』
「あ、すみません…」
ドアを開けてくれて、慌てて中に足を踏み入れる。
とんとんさんは短く何事か告げるとそのままドアを閉め、足音はどんどん遠ざかっていった。
「……やっちゃった」
せめてあんまり迷惑をかけない様にしようと思っていたのに。暫くベッドに腰掛けて頭を抱えていたが、明日から頑張ろう、と切り替えることしか出来ることはなかった。
「…あ、そうだ。」
追加しなくちゃ。
ベッドサイドのテーブルに移動させた手帳。今更だが僕の胸ポケットにペンが入っていたのを思い出したので、備え付けの羽根ペンではなく、そちらで書くことにしたのだ。
最初の方のページ、ここの人たちついて書いてある場所。
そこに、
・空色の目の人:迫力と声が凄い。ちょっとこわい。
と書いた。
書き終わってから、おや、と文字を眺める。
「…なんか、赤っぽい…？」
赤っぽいと言うか赤黒いと言うか。
羽根ペンの方で書いた字は真っ黒なのに、私物のペンだと赤みのかかった文字に見えた。
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ニノ(プロフ) - みずきさん» コメント有難う御座います。実は第七話にてエイリアンネタを入れるつもりでしたが、没となりました。勿体無くて消せておりません。面白いと言って頂けて嬉しいです、そして応援ありがとう御座います！多忙の身故、細々とですが続けさせて頂きたく思います。 (2022年10月8日 23時) (
レス) id: 36c64675ec (このIDを非表示/違反報告)
みずき - わぁ、夢主くんがエイリアン？なの初めて見ました！めちゃくちゃおもろいです！応援しとります！頑張ってください！ (2022年10月7日 20時) (レス) @page35 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニノ | 作成日時：2022年9月14日 1時
