80話 ページ35
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イクが俺の誕生日の日に埋めたニゲラが、鉢に花開いてる。
白青黄色ピンクとカラフルに咲き乱れて、風と雨に負けずに、立ち向かってる。
その前に、ダーマが立ちすくんでる。
とりあえず、このままだとダーマは風邪をひくし、花は散っちゃうと思い、ダーマの手を引いて中に入れる。鉢もちゃんとね。
コートも着ないダーマの袖はぐっしょり濡れてしまっていて、手もひどく冷たかった。
モトキ:お風呂入ってから、本題ね。俺今朝入ってたからおいだきだけど勘弁ね。
と、半ば強引に風呂場へ連れて行き、扉を閉める。
着替えは俺のでいいかな......。
と、イクと兼用のクローゼットを開けて、準備をする。
にしても、ダーマのあんな、姿、見たことない。
決して小降りで、傘をささなくていい雨というわけじゃないのに、傘を差さないで、うちまで来たってことは、
相当動揺してるに違いない。
雨は今朝からずっと降ってる。最大限早く戻れる努力をして正解だった。
と、自画自賛に近いことを考える。
いよいよ、俺の力量が問われる事案だなとか、若干の焦燥感が俺をつついて、少し冷静にならないとなって、深呼吸をする。
コンビニで買った、ダーマのスイーツを冷蔵庫に入れて、部屋の暖房をつけ、お湯も沸かす。
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suga(プロフ) - ☆SIRO★さん、拝見していただき誠に恐縮です。フラグの件、理解が及ばずにチェックをしていませんでした。ご指摘本当にありがとうございます。助かりました。 (2019年12月11日 11時) (レス) id: 5f12be8acb (このIDを非表示/違反報告)
☆SIRO★(プロフ) - コメント失礼します。この作品とっても素晴らしいですね。これからも作者様のペースで更新頑張ってくださいませ♪ただ、オリジナルフラグは外した方が宜しいですよ。 (2019年12月10日 15時) (レス) id: c894bfb1ec (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年12月9日 10時