検索窓
今日:18 hit、昨日:2 hit、合計:13,566 hit

62話 ページ17

―――――――――――――――――――



6:00




朝日が昇るまであとどれくらい?


まだ海と太陽が挨拶してないから、
ゆっくりしていいかな......




諒が扉を全開にして、車にこもった空気を逃す。




一発で目覚める刺すような冷たさが、全身を駆け抜ける。




体を起こして、はだけた服を整えてると、目の前に飲み物が差し出されたから、受け取り、隣に座る諒にお礼を言う。






なんか、付き合ってた頃みたいだな......





なんて、だんだん明るくなってきた水平線を見ながら
過去と重ね合わせる。




過去を思い出して、現在に繋げることは、俺にとって、これから起こることを予知する感覚に近い。





現在と過去が入り混じると未来が見れるんだね、その理屈だとww





この海岸に初めて2人で来た時は、初夏で、その時も急遽決定した無計画極まりないものだった。




水着の存在を到着するまで忘れてて、結局、ズボンを犠牲にして、遊んだ。




明方に帰るときに、コンビニで買った大きいボクサーパンツを履いて、冷や冷やしながら帰った。



俺も諒もノーパン一派だから、久々のパンツに感動したんだよね、恥ずかしながら。





そんな回想に浸ってると、なぁ、と、隣から聞こえたから、諒の方に顔を向ける。




諒は俺の方を見ないまま、空を仰ぎ見てる。
そんな諒の視線を追うように、俺も空を見る。




もう、星も見えないくらい明るいなぁ。




雲も少なくて、澄んでるなぁ......うーん、とりあえず寒いわ。






布団を背中にかけて、諒にも掛ける。






ぬくぬくしてあったかいわ。





シルク:寒いん?閉めるか?



イク:え、寒くないの?



シルク:筋肉あるからな



イク:え、流石、筋肉ゴリラだね



シルク:長めのモヤシだもんな、イク



イク:うーん、否定できないから辛いよね〜




諒は、俺の答えに笑い、あのさ、と言葉を続けた。

 






________________

63話→←61話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.7/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
設定タグ:男主 , Fischer's , 愛され   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

suga(プロフ) - ☆SIRO★さん、拝見していただき誠に恐縮です。フラグの件、理解が及ばずにチェックをしていませんでした。ご指摘本当にありがとうございます。助かりました。 (2019年12月11日 11時) (レス) id: 5f12be8acb (このIDを非表示/違反報告)
☆SIRO★(プロフ) - コメント失礼します。この作品とっても素晴らしいですね。これからも作者様のペースで更新頑張ってくださいませ♪ただ、オリジナルフラグは外した方が宜しいですよ。 (2019年12月10日 15時) (レス) id: c894bfb1ec (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2019年12月9日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。