62話 ページ17
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6:00
朝日が昇るまであとどれくらい?
まだ海と太陽が挨拶してないから、
ゆっくりしていいかな......
諒が扉を全開にして、車にこもった空気を逃す。
一発で目覚める刺すような冷たさが、全身を駆け抜ける。
体を起こして、はだけた服を整えてると、目の前に飲み物が差し出されたから、受け取り、隣に座る諒にお礼を言う。
なんか、付き合ってた頃みたいだな......
なんて、だんだん明るくなってきた水平線を見ながら
過去と重ね合わせる。
過去を思い出して、現在に繋げることは、俺にとって、これから起こることを予知する感覚に近い。
現在と過去が入り混じると未来が見れるんだね、その理屈だとww
この海岸に初めて2人で来た時は、初夏で、その時も急遽決定した無計画極まりないものだった。
水着の存在を到着するまで忘れてて、結局、ズボンを犠牲にして、遊んだ。
明方に帰るときに、コンビニで買った大きいボクサーパンツを履いて、冷や冷やしながら帰った。
俺も諒もノーパン一派だから、久々のパンツに感動したんだよね、恥ずかしながら。
そんな回想に浸ってると、なぁ、と、隣から聞こえたから、諒の方に顔を向ける。
諒は俺の方を見ないまま、空を仰ぎ見てる。
そんな諒の視線を追うように、俺も空を見る。
もう、星も見えないくらい明るいなぁ。
雲も少なくて、澄んでるなぁ......うーん、とりあえず寒いわ。
布団を背中にかけて、諒にも掛ける。
ぬくぬくしてあったかいわ。
シルク:寒いん?閉めるか?
イク:え、寒くないの?
シルク:筋肉あるからな
イク:え、流石、筋肉ゴリラだね
シルク:長めのモヤシだもんな、イク
イク:うーん、否定できないから辛いよね〜
諒は、俺の答えに笑い、あのさ、と言葉を続けた。
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suga(プロフ) - ☆SIRO★さん、拝見していただき誠に恐縮です。フラグの件、理解が及ばずにチェックをしていませんでした。ご指摘本当にありがとうございます。助かりました。 (2019年12月11日 11時) (レス) id: 5f12be8acb (このIDを非表示/違反報告)
☆SIRO★(プロフ) - コメント失礼します。この作品とっても素晴らしいですね。これからも作者様のペースで更新頑張ってくださいませ♪ただ、オリジナルフラグは外した方が宜しいですよ。 (2019年12月10日 15時) (レス) id: c894bfb1ec (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年12月9日 10時