61話 ページ16
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こんな時間なのに人の溢れる、ネオン街を通り、
喧騒とした世界から出る。
一つ道に入れば、静かな住宅が立ち並び、人はおろか、家の中の灯りも、ちらほらしかない。
道を照らすは、車のライトと街灯のみ。
高速道路を使い、いくつものパーキングエリアやサービスエリアをスルーして、先に急ぐ。
とりいって急ぐ用もないけど、寄る理由もあまりない。
この感じだと、夜明け前には確実に着くなぁ......
料金所を通過して、気づいたら、街灯も更に減った田園地区に出ていた。
見覚えのある手作りのカカシや、誰が置いたかわからない道端のオブジェに、
以前来たときの記憶が鮮明に蘇る。
この山を越えれば、海に着く。
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4:30
イク：到着。
シルク：まだ仄暗いな
イク：日の出時間は6:17位だって。
シルク：ふぅん。じゃ少しお前も寝てれば？
あまり眠くないのが実だが、俺が答えるよりも先に、諒は車から出て行った。
俺も行く！と、なる気分でもないし、
諒の勧め通りに、後部座席へ移動して、横になる。
運転中、同じ姿勢でいたからか、腰や背中からじんわりと疲れが広がる。
割と、目を閉じたら寝れそう......
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ﾊﾞﾀﾝｯ
ん、......
あ、俺寝てたんだ......
今何時だろ......
顔が向いてる先の時刻をうつらうつらに確認する。
4:45、それってどれくらいだ.....
イク：ん、......日の出？
頭が働かない中、ボソリと呟く。
シルク：まだ。
っっ！？
突然の耳元からの声に、体が強張る。
眠気も今ので飛んでいったし、諒に後ろから抱きしめられていたことにも今気づいた。
感覚が覚醒してないにしろ、音がしたあの後に多分この体勢になったんだと思う。
なんにしろ驚いた。
シルク：ビクついたな
と、俺の反応に満足したのか、笑いながらそういうから、
イク：起こしたことに謝罪はないの
って、少し笑いながら質問する。
そしたら、諒が体を起こして、俺を半転させながら、
シルク：これから、寝かさないから意味ねぇよ。
と、答え、キスをした。
過去に諒と、何度この構図になったんだろう。
この俺を見下ろす瞳の熱量から、これから起こることを理解する。
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suga(プロフ) - ☆SIRO★さん、拝見していただき誠に恐縮です。フラグの件、理解が及ばずにチェックをしていませんでした。ご指摘本当にありがとうございます。助かりました。 (2019年12月11日 11時) (
レス) id: 5f12be8acb (このIDを非表示/違反報告)
☆SIRO★(プロフ) - コメント失礼します。この作品とっても素晴らしいですね。これからも作者様のペースで更新頑張ってくださいませ♪ただ、オリジナルフラグは外した方が宜しいですよ。 (2019年12月10日 15時) (レス) id: c894bfb1ec (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年12月9日 10時
