60話 ページ15
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車内に戻って、イクの用意してた着替えに身を包み、運転席のイクに、礼を言う。
シルク:着替えどーも。
イク:いえいえ。どちらまでお送りしますか?
シルク:帰すわけないじゃん。
イク:じゃ、海行って星見たい。
変化球を投げたつもりだったが、予測してたのか、綺麗に返された。
シルク:お!いーじゃん。行こう
と、イクの提案に乗り、助手席に移動して、
行きたい海の、ナビを起動させる。
シルク:お前が眠くねぇんなら、守谷海岸がいい
と、ナビに名前を打ち込み言う。
この海はイクのお気に入りの海で、波は静かで、水も綺麗な場所だ。
ほんと、ガチ透き通ってて、沖縄の海みたいな感じで、日の出を見るにも、いいところだとおもう。
イク:俺も、そこ行く気だった
シルク:腹は空いてねぇの?
イク:さっき少し食べたよ、ありがと。じゃ、二時間の長旅スタート!! ......の前に、少し寝なよ。
そう言って、一旦、車から降り、後ろの扉を開ける。
後部座席を倒し、慣れた手つきで寝れるスペースを確保してく。
布団類を座席下のケースから取り出して、
イク:あまり埃っぽくないと思うけど、どう?
と、俺の顔に布団と毛布を押し付ける。
シルク:っっ!?ww
1週間の頻度で、管理してるって言ってたから、嫌な匂いは少しもしない。
シルク:めっちゃいい匂いじゃん。なんか腹立つww ww
と、布団を持って、イクを広がったスペースに包んで倒す。
シルク:枕ねぇじゃん
と、文句を零したら、
イク:そのクッションたちじゃダメ?
と、俺ら仕様のクッションを二つ指差した。
書かれてる絵柄は全員集合してるやつと、モトキのだった。
若干、モヤついたよね。
まぁ、イクは今一番モトキを慕ってるわけだし、
一緒に住んでて、一番この車に乗り込んでるから、
しょうがないっちゃしょうがないんだろうけどさ。
このクッションもモトキが持ち込んだものだと思うし。
俺と付き合ってた時と、なんか変わってる事に少し居心地の悪さを覚える
イクが運転席へ乗り込み、シートベルトをしめる。
健闘を祈る、と言い、モトキのクッションに頭を置いて、横になる。
少しばかりの嫌がらせな。俺の頭で潰されるがいい。
イク:おやすみ
寝つきの良い俺にそう言い、車は動き出した。
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suga(プロフ) - ☆SIRO★さん、拝見していただき誠に恐縮です。フラグの件、理解が及ばずにチェックをしていませんでした。ご指摘本当にありがとうございます。助かりました。 (2019年12月11日 11時) (レス) id: 5f12be8acb (このIDを非表示/違反報告)
☆SIRO★(プロフ) - コメント失礼します。この作品とっても素晴らしいですね。これからも作者様のペースで更新頑張ってくださいませ♪ただ、オリジナルフラグは外した方が宜しいですよ。 (2019年12月10日 15時) (レス) id: c894bfb1ec (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年12月9日 10時