検索窓
今日:23 hit、昨日:2 hit、合計:13,571 hit

56話 ページ11

――――――――――――――――――





モトキ:イクはさ、他人との秘密隠すのは上手だよね。それ以外はほんと可愛いくらいポンコツ。


イク:失敬だな。





と、口を尖らし、ジト目でこっちを見る。



俺に憎らしいような態度をしたかったのかな?
俺らには逆効果なその顔に、ただただ愛しさを感じる。




はあ、イクだけが気づいてないんだよね……。
困った顔も、下手な怒り顔も、拗ねる顔も、全部、笑顔と同じくらい可愛いってことをさ。





俺らにとって、普段無表情なイクの表情筋が動くことは、なんでもご褒美になる。



視線を時計に移し、寝る前にお風呂に入らないと、と思い、イクに呼びかける。






モトキ:お風呂沸かそうか




イク:俺が掃除するよ。魁は、水でも飲んでて




モトキ:一万円




イク:あ ......





すっごい、意識できてなさ過ぎて、ほんとに超記憶力症候群なのか疑っちゃうwwww


まあ、たしかに、十年以上一緒にいるのに、今更名前の呼び方を変えるのは、至難の業なのかもしれない。





モトキ:ほんとは俺と2人でいる時は免除してあげたいんだけどね。そうなると俺だけイベントで名前呼ばれないから、厳しくいくよー




イク:そっか、うん。よろしく




と、頷いて、軽く両の手を握りしめて、やる気を出してる姿を視界にとらえながら、冷蔵庫の方へ行って、水を取った。



冷たい水を口に含むと、全身に染みわたってくるのがわかる。
なんか、無駄に疲れが出始めてきたから、ソファに腰掛ける。


横になったら多分、寝ちゃうな……



モトキ:俺が眠る前にお願い頑張ってwww


イク:まかせとけ




と、言って小走りで浴室に向かう背を見送り、


脚を伸ばして、ソファに横になった。





あ、こりゃ、ねるわwwww






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

57話→←55話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.7/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
設定タグ:男主 , Fischer's , 愛され   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

suga(プロフ) - ☆SIRO★さん、拝見していただき誠に恐縮です。フラグの件、理解が及ばずにチェックをしていませんでした。ご指摘本当にありがとうございます。助かりました。 (2019年12月11日 11時) (レス) id: 5f12be8acb (このIDを非表示/違反報告)
☆SIRO★(プロフ) - コメント失礼します。この作品とっても素晴らしいですね。これからも作者様のペースで更新頑張ってくださいませ♪ただ、オリジナルフラグは外した方が宜しいですよ。 (2019年12月10日 15時) (レス) id: c894bfb1ec (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2019年12月9日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。