33. ページ33
.
「中村A先輩いますか？」
休み時間。
私を訪ねてきた見知らぬ1年生。
女の子だしもしかして嶺亜くんか海人くんと間違えたのかな？なんて思ったけど
私が名乗り出るとその子はニコッと笑った
よく見れば
一度だけ見たことある顔。
貴方「私に何か用かな？」
凛くんの元カノ。
「先輩、凛と付き合ってるんですか？」
貴方「付き合ってないよ」
「じゃあ好きなんですか？」
貴方「いや、それも違う、かな」
そうですか、ってちょっと安心した顔。
きっとまだ凛くんが諦めきれないからわざわざそんなことを聞きに来たんだろう。
「凛、やめておいた方がいいですよ」
貴方「え？」
「優しいから」
どういう事？
聞き返す前に失礼します、ってペコっと頭を下げてパタパタと足音を鳴らして廊下を走っていった。
……優しいから？
嶺亜「増川柚」
貴方「ん？」
嶺亜「あの子、増川柚っていうの」
貴方「……なんで知ってるの？」
嶺亜「可愛いって有名だよ」
俺は嫌いだけど、って言う嶺亜くん。
嶺亜「噂では1年の裏番長だとか」
貴方「まさか」
嶺亜「そのまさか」
見た目は大人しそうな子。
可愛いっていうより綺麗系な子
サラサラなミディアムヘアが似合ってる。
挙武「何してんの」
購買から帰ってきた羽生田くん。
教室の中から並んで廊下を覗く私たちにドン引きしてる。
嶺亜「覗き」
挙武「趣味悪」
貴方「愛しの顕嵐は？」
挙武「女の子たちに捕まったよ」
貴方「どこの子？何年何組？どんな子？」
嶺亜「必死すぎて怖いんですけど(笑)」
あはは、って笑う2人。
冗談だよ、って教室に入った羽生田くん。
挙武「Aちゃんのジュースで悩んでたよ」
貴方「ほんと？」
嶺亜「できた彼氏じゃん(笑)」
貴方「…でしょ？」
なんやかんや優しいんです。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 811人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんりん(プロフ) - この作品大好きでずっと見てます！よろしければ4のパスワードぜひ教えてください！ (2016年8月10日 1時) (
レス) id: f09dc107f5 (このIDを非表示/違反報告)
?? ? なかあや ◎ ?? .。(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！4のパスワード是非教えてください！ (2016年8月7日 0時) (レス) id: 6b804bd68c (このIDを非表示/違反報告)
ななこ - いつも見てます！パスワードぜひ教えてください！ (2016年8月5日 16時) (レス) id: 0621615717 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - ログインしたんですが見れなくてめっちゃ楽しみにしてるのでパスワード教えていただきたいです！ (2016年8月4日 4時) (レス) id: 3fdc4e4575 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうちゃん(プロフ) - パスワード教えてください！ (2016年8月3日 12時) (レス) id: 8e18b42107 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：*パセリ系女子*
| 作成日時：2015年12月31日 1時
