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ふとそんな私の右手を握り締めてくれた人がいた
今日は手を握られるなぁ、と持ち主を見れば同じように涙ぐむフレッドだった
｢なぁ平気か？｣
人を真面目に心配するなんて彼らしくない。
茶化すのが彼の生き甲斐のようなものなのに
でも彼が必死に私の目を見て、本気で心配してくれてるのだと分かった
｢…誰がなんて言ったって俺は、お前の味方だ。
何だって話を聞いてやるから……今…話したくなくてもさ｣
そんな珍しい相棒に耐えられなくなったのか、
片割れが弾けるように早口で横槍を入れる
｢いーや！"俺"じゃなくて俺らな、でも聞かされるのは面白い話じゃなきゃあなぁ！｣
｢おいジョージ！｣
ははは冗談さ！と笑い飛ばした彼等の背後に、
声を聞き付けた教師の影ずるりと現れた
気付いてるのは私だけらしい
後ろに居る！と伝えようとした時、
予想だにしない事が起こってその意思は完全に削がれた
……右手を握り締めていたフレッドが私の顔至近距離まで詰め寄ってきたのだ
目線は完全にフレッドに向いて、余りの距離に
キスされる！と本能が察知し目を閉じた
何時だかの薔薇の匂いが鼻をくすぐった
…私の香水？
｢負けるなよ｣
そう言って後頭部を優しく手で抑えた彼は…
＿＿＿＿私の"おでこ"に口付けをしたのだった
『(!)』
余りの出来事に目をかっぴらいて再び口をあんぐりと開けて酸素を求める魚のように私は口を開閉した
｢…お、もうデキてたのか？｣
はは！っと爽やかに笑いやがったが私の心中はそんな余裕は無いぞ！この少年め！
空気だけが口から出て反論も異論も唱えられなかった
それに漸く気が付いた先程まで動転していた女の子が質問をする
｢もしかして…貴方、声を出せないの？｣
しかし
それに応えたのは影からひっそりと出てきた男だった
「左様」
彼の声に驚いた彼等は飛び退いて彼に向かい合った
｢夜更けにご友人の見舞いか？そうは見えなかったがな｣
蝋燭を彼等の顔の前に順番に掲げて顔を確認した
｢僕らはただ…本当にお見舞いに来たんです｣
ジロっと彼はハリーの方を向く。
｢……声を出せず、抵抗も助けを呼べない女生徒に好き勝手するのがお前らの見舞いか、そうか…｣
良いからもう行ってとハリーらを手で仰ぐ。
…早く別れて、耳まで真っ赤なままの私の顔を早く冷ましたかったから。
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まむさじ(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます！絵の方も益々精進していけたらと思います！！コメントありがとうございました！ (1月19日 16時) (
レス) id: 583631d775 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - まむさじさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！本当に最高な作品だと思っております。ハリポタの絵も素敵だし本当に素敵でした！まむさじさん。 (1月19日 15時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
まむさじ(プロフ) - みかんさん» 有りました！！クィレル先生はもう不憫過ぎるのと現実世界での夢主の人生と共有できる人生を歩んでおり、夢主は嘘で嵌められたにしろクィレル先生は本当に武力行使をしてしまったという部分でコレから一緒にいさせたいんですよね…（オタク特有の早口） (2021年10月28日 2時) (レス) id: 5127b376cb (このIDを非表示/違反報告)
まむさじ(プロフ) - みかんさん» ｷｬｰ！コメありがとうございます！励みになります…！！片腕のシーンは賢者の石�兇�Another3に登場しております！！！！確か！！！ちょっと私も調べてきますね！！！（？？？） (2021年10月28日 1時) (レス) id: 5127b376cb (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 読ませていただいています！クィレル先生を死なせない展開がよく思いつくな、と感動しました！これからも更新頑張ってください！質問なのですが、主人公はどこで片腕をなくしましたっけ、？そういう描写が見つけられず…教えて頂けると幸いです！ (2021年10月27日 22時) (レス) id: 13eba02cf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まむさじ | 作成日時：2019年6月25日 20時
