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｢まだ人混みが酷いな｣と辺りを見つつ歩み出す彼の手を私は先程までの癖で握ってしまった
『あっ…手』
やっちまった！と思って離そうとするも、間もなく彼の体に引っ張られていく
でも今離したら完全に置いてかれる！
仕方なくだ。仕方なく。
相当の距離を歩いた私は肩で息をする。
『(…こんなに体力が無くなってるの？)』
1人焦っているのも知らず、
人の波が疎らになった頃いきなり彼は口を開いた。
｢あれはなんの真似だ｣
『…』
あのルシウスさんの顔…相当怒ってるだろうなぁ…。
それと同じ位先生も呆れたんだろうな
『いても経っても居られなくて…はは』
と彼の手を離す
『…先生の真似をしてさっきもノクターン横丁で戦えたんです。勇気を持って』
だからきっと穏便に抑え込めると思って…
『でも…ルシウスさんをちょっと怒らせてしまったかも』
｢…良いか、世界中に貴様はダンブルドア家の者と明言された中であの人は我輩の娘だと冗談を言った｣
『その話やめていただけません？子供、子供って。今も息が切れて仕方がないのに！』
｢まて、話は終わっていない！｣
その話題をなぜ彼が掘り起こしたのだろうと考えもせず、本の入った手提げをしっかり握り直し、漏れ鍋のレンガの穴を潜る。
店内に入るとお酒と食事の匂いがぷんと香った。
彼のそんなに高くない体温がまだ手にじわりと残っている
＿＿＿酷く懐かしい気がした
いや、懐かしい…と言うより……新感覚？
思えばこうやって家族と手を繋いでた事なんか無かったかもしれない
お父さんにもお母さんにも……
祖母にも祖父にも……
……祖母……？
……祖父？
あれ、
『…何で知らないんだろう』
背筋が急にぞわりとする
いや、そうだ。
初詣の時に手を繋いで貰った。
ちょっとした買い物に行った時だって。
いやでも…
夢のようにふわふわとしていて、想像上のものだったんじゃないかとも思える
｢…ｯ話を最後まで聞かんか！｣
追い付いた彼の声に現実へ引き戻される
『子供扱いされるの、ゴメンなんです』
ぷい、と唇を尖らせた私はきっと滑稽だったろう。
でも、自らに起きている異変に戸惑うのに忙しかったのだ。
｢…気を付けろ、と言っているのだ｣
『はいはい、ちゃんと噛みませんよ』
顰めっ面の彼に目を寄越して、煙突飛行粉を握る。
『隠れ穴！』
緑色の炎に包まれたと同時に、あっと言う間に到着。
目の前にはしょんぼりと項垂れるアーサーさん達が現れた
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まむさじ(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます！絵の方も益々精進していけたらと思います！！コメントありがとうございました！ (1月19日 16時) (
レス) id: 583631d775 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - まむさじさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！本当に最高な作品だと思っております。ハリポタの絵も素敵だし本当に素敵でした！まむさじさん。 (1月19日 15時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
まむさじ(プロフ) - みかんさん» 有りました！！クィレル先生はもう不憫過ぎるのと現実世界での夢主の人生と共有できる人生を歩んでおり、夢主は嘘で嵌められたにしろクィレル先生は本当に武力行使をしてしまったという部分でコレから一緒にいさせたいんですよね…（オタク特有の早口） (2021年10月28日 2時) (レス) id: 5127b376cb (このIDを非表示/違反報告)
まむさじ(プロフ) - みかんさん» ｷｬｰ！コメありがとうございます！励みになります…！！片腕のシーンは賢者の石�兇�Another3に登場しております！！！！確か！！！ちょっと私も調べてきますね！！！（？？？） (2021年10月28日 1時) (レス) id: 5127b376cb (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 読ませていただいています！クィレル先生を死なせない展開がよく思いつくな、と感動しました！これからも更新頑張ってください！質問なのですが、主人公はどこで片腕をなくしましたっけ、？そういう描写が見つけられず…教えて頂けると幸いです！ (2021年10月27日 22時) (レス) id: 13eba02cf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まむさじ | 作成日時：2019年6月25日 20時
