16 ページ17
.
翔太「別に今すぐ何になるか決めなくてもいいじゃん」
「だってお兄ちゃんたちは……！」
翔太「お前は阿部じゃねーじゃん」
「……？阿部デス」
翔太「間違った。阿部亮平じゃねーじゃん」
「……」(´･_･`)
翔太「阿部だって、この先の不安が全くない訳じゃないだろ？お前と同じ歳だって、辞めようか悩んでたし、今の俺らみてよ(笑)デビュー出来るかわかんねぇよー。みんな、完璧に見えて完璧じゃねーの。阿部も同じ時、悩んでもがいて、それが今、阿部が努力したことが実ったんだよ。弟くんも。お前も努力してんじゃん？葛藤してんじゃん？きっと実るよ、今じゃなくても」
「お兄ちゃんとわたなべさんと、みんなは絶対デビューできます！！言霊ですよ！！！わかんねぇよーはダメです」
翔太「ありがとう、だからお前もできるよ」
「……もし落ちたら？」
翔太「んなことねぇけど、慰めてやる」
「もう勉強やだってなったら？」
翔太「気晴らしにどっか遊びに行こう」
「……はい」
翔太「家族でもわかんねーことはあんのよ。阿部も弟くんもお母さんも気づいてたけどお父さんは今のお前の気持ち気づかなくて、良かれと思って言ったんだよ。だから教えてあげろよ」
「……分かりました！こうやって悩んでたんだぞ！ウザイぞ！ジジイ！って言ってみます」
翔太「……ウザイぞジジイはどーかしんねーけど」
「寒いのにごめんなさい」
翔太「……今日はマフラーねぇから手だけな？」
柄にもないけど俺から手を繋いで
翔太「帰るぞー」
「はーい！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 629人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にゃん( ^ω^ ) | 作成日時：2024年3月5日 22時
