◇あべのいもうと(しょうた) ページ1
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初めて会ったのは高校生のとき、
阿部が大学に入って3度目の冬。
亮平「え！？Aが行ってないって？」
母「そうなの、先生から連絡が来て、電話も繋がらなくて〜……亮ちゃんからも電話してくれない？お母さんも探してみるから」
亮平「わかった」
母「レッスンがんばってね〜」
照「どしたの？」
亮平「あーなんか妹がピアノのレッスン行ってないみたいで」
辰哉「えー、もう結構暗くない？」
携帯見ると17時30分。冬なのでまぁまぁ暗くなってる。
亮平「まぁ、この辺で習ってるから終わったら連絡とってみる」
大介「Aちゃん！もういくつ？」
亮平「今高1。4つしたかな？」
涼太「この辺まで来てるんだね」
亮平「高校生になったから変わったんだ〜」
ふーん。
亮平「え？まだ連絡が取れない？」
母「そうなの……電源が入ってなくて……、お父さんも今慌ててかえってきてるんだけど……」
亮平「俺も今から帰るから、探してみるよ」
母「どうしましょう、警察に……」
亮平「大丈夫、その辺にいるはずだよ」
翔太「まだ連絡とれねぇの？」
亮平「そうみたい……どうしたんだろ？」
翔太「んー、帰りながら探そ」
みんなで、事務所を出たら
亮平「……え？A？！」
「……おにぃちゃあああああんっ」泣
亮平「なにやってんの！？みんな心配してんだよ！？」
翔太「まぁまぁ、無事だったんだから」
事務所の前で待ってた妹。
阿部に会ったら大号泣。
亮平「もう！こんな寒いのに！！マフラーもしないで！えっと……」
阿部は今日マフラーしてなくて、
上着を脱ごうとしてたから
翔太「ほら、俺の貸すよ。てかやる」
って巻いたげた。
で、直ぐに阿部のお母さんに連絡して
「ごめんなさあああいっ」泣
お母さんが泣いてたらしく
また泣いてた。
寒いから、どっかで温かいもんでも食おうってなって
みんなで鍋食べに来た。
大介「久しぶりだねぇっ！」
「今日はすみません……」
辰哉「どーったの？」
亮平「……話しなよ」
「……」照
「寝過ごして、何度も回ってしまったみたいです」
「怒られるのが怖くて連絡できなくて、何度もつけたり消したりしたら電源落ちちゃって」
「事務所の前にいたらお兄ちゃんに会えるかなって思ってずっと待ってました」
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作者名：にゃん( ^ω^ ) | 作成日時：2024年3月5日 22時
