ファミリー (ページ2)

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北斗が家を出るとそこから格段に俺は忙しくなる。

そりゃそうか、ほとんど家事をしてくれてるのは北斗だから

俺は慎太郎の幼稚園の準備を手伝って、社長出勤のお父さんに声をかけに行き、洗濯ものと食器洗いをしたら大学へ行く支度もしなきゃ

樹「おはよ」

優吾「樹遅い！さっさと飯食って学校行け！」

樹「ん、」

優吾「慎太郎はこっちで洋服着替えようか？」

慎太郎「は〜い！」

慎太郎の支度が終わったところでお父さんが降りてきた

大我「おはよう」

降りてきたお父さんは既にスーツに着替えており、あとは朝ごはんを食べて幼稚園に慎太郎を届けて会社に行くだけ

樹「あっ、やべ！いってきます！」

ダラダラとしていた癖に、いつも時間ギリギリに出ていく樹

お父さんは社長だから時間に余裕があって普通に朝ごはんを食べてるけど

優吾「そろそろ行かないと、慎太郎が遅刻しちゃうよ？」

大我「えっ、マジ？でもまだ迎えが...」

ﾌﾟﾙﾙﾙｯ......ﾌﾟﾙﾙﾙｯ

大我「あっ、来た。優吾片付けよろしく！

慎太郎、幼稚園行くよ。」

慎太郎「はーい！お兄ちゃんいってきます！」

優吾「はい、いってらっしゃい。笑」

幼稚園帽を慎太郎に被せてあげれば笑顔で玄関へ

2人を見送るため玄関を開ければいつも通り、黒光りした高そうな車に乗り込んだ。

俺に気付くと、車の窓を開けて慎太郎が手を振ってくる

それに軽く振り返して家に入れば、片付けやらなんやら...

優吾「はぁ、やるか。」

全員分の水につけられたお皿を洗って、洗濯機から服を取り出して物干し竿に干していく

全てが終わって家の戸締りをして、ようやく俺の忙しい朝が終わる

まあ、この後大学で講義を受けなきゃいけないんだけどね。