Love shower (ページ14)

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放課後、授業で使った資料や次の授業で必要になる資料の整理をしていると、準備室のドアがノックされて開かれた

廉「ジンくん先生居ますか？」

勇太「ん〜？」

また来たか、学年1の美人で成績トップの永瀬廉。

ドアからひょっこり顔をだしたかと思えば、照れたように笑ってこちらに近付いてくる

男子校のうちじゃ、同性愛も当たり前で

そんな中、永瀬は圧倒的にうちの学校で高嶺の花。

廉「ここなんやけど」

勇太「ここは...」

昼間はこうやって質問してくることもなければ、ただのウザ絡みしかしないのに

きっと、周りに努力を見せたくないんだろうと思ってはいるが、俺にだけなんだよな

ウザ絡みも放課後に聞いてくるのも

他の先生からの評判はもちろんいいのだけれど、放課後に質問なんかして来なくても自分で予習から復習までして、いい成績を残すらしい

勇太「わざわざ放課後に残らなくても、授業終わりに聞いてくれていいんだぞ？廊下ですれ違った時とか、謎のウザ絡みなんかしないで」

廉「ジンくんは迷惑やと思ってる？」

勇太「そんな事ないよ？やる気を出してくれて、いい成績を残してくれるのは嬉しいし」

ノートから顔を上げると、思っていたよりも近い距離にあった永瀬の顔

勇太「...よくさ、距離感バカだって言われない？」

廉「えっ、ジンくんまでそんなこと言うん？」

やっぱり、よく言われるんだ

勇太「気を付けた方がいいよ？」

廉「なんで？」

勇太「相手が勘違いするかもしれないだろ？」

そう言って俺は椅子から立ち上がり、近くの本棚に...

廉「勘違いって、例えばどんな？」

勇太「ほら『俺に気があるかも』とか、今のが日常だとすると、自信満々な奴がどれだけいるか。」

廉「ジンくんは？」

勇太「え？」

廉「ジンくんは、勘違いした？」