雪の積もる街に... (ページ9)

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ラウール「あっ、樹くんこっちです！」

樹「あ〜おう。」

階段を上ると部屋から顔を出したラウールに手招きをされた

樹「そんなに焦ってどうした？」

ラウール「それが、お兄ちゃんが風邪引いちゃって1人にはしたくなくて、でも僕が居てあげたいのは山々だけど、今日四限からテストでもう行かないと間に合わなくて」

樹「あ〜、そういう事ならいいよ。俺がみとく」

ラウール「ありがとうございます。お粥は作って置いといたので、お昼になったら温めてお兄ちゃんに食べさせて薬を飲ませてください。」

樹「おう、わかった。」

ラウール「あっ、飲み物とか冷蔵庫から好きに取って飲んだり食べたりしていいのでお兄ちゃんお願いします！」

そう言い残すと、ラウールは階段を駆け下りて行った。

...了承したのはいいけど、お兄さんってラウールよりも人見知りだったよな？

起きた時に俺が居ても大丈夫なのか？

っていう疑問は残るけど、頼まれたからにはラウールが帰ってくるまで看病するか