雪の積もる街に... (ページ3)

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「すいません。お財布拾ったんですけど...」

そう言って交番の中に入ると、先客がいた

警察「少々お待ち下さいね。」

「あっ、はい。」

そこには高身長の大人っぽい顔立ちの制服を着た学生がいて、落し物の手続きをしているみたいだ

...ん？

落し物の手続きに、その顔...

まさかと思って、手に持っている財布の学生証を見ると、目の前にいる男の子とそっくりの顔が貼ってあった

「えっ、あの！この財布、君のじゃない？」

目の前の彼に思わず声を掛けて、お財布と学生証を見せる

『あっ、僕の財布!!えっ、どこに落ちてましたか？』

「○○町の電信柱の横に...」

彼は勢いよく俺の方へ顔を上げると、突然固まった。

「あの...？」

『もしかして、この財布お兄さんの...？』

「えっ？」

彼は自分の横に置かれていたお財布を、俺の前へ差し出した

困惑しながらもそのお財布を受け取り中を開くと、そこには俺の免許証が入っていて...

「えっ、俺のじゃん！」

警察「それぞれのお財布が届きました？」

「『あっ、はい。』」

警察「じゃあお兄さんの方は、落し物として交番に届けられているので、手続きをお願いしますね。

君は...まあ、今回はそのままお返しって形で大丈夫なんで」