巡り会う君は (ページ12)

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2人向かいに座り黙って食事をする

この静かな空間に少しの緊張が混ざる

「「ごちそうさまでした。」」

お皿を重ねて、洗い始めようとすると、その手を止められた

大我「お皿洗いは僕がやります。だから先に聞かせてください。北斗様のお話」

北斗「...分かった。」

・

北斗「今から少し難しい話を、します。

俺は君の知ってる北斗じゃない。また、俺の知ってる大我...いや、京本も君じゃない。

これは俺の憶測になるんだけど、俺と君とは生きている時代が違うんだ。きっと君の知ってる"北斗"は今、俺の時代の"大我"と一緒に居る」

大我「どういう、ことですか？」

北斗「そこまでは俺にも分からない。

でも、未来にも君と同じ顔をした"大我"がいて、俺と同じ顔をした"北斗"が居る。

未来の僕らとこの時代の君たちとの違いは、気持ちを伝えて付き合うことが出来たのか、気持ちも伝えられずに距離が、離れているか...」

大我「...だいたいわかりました。今、ここにいるのは未来の北斗様ってことですよね？」

北斗「うん。きっと何十年も未来の俺」