君は気付かないから (ページ14)

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目に涙を浮かべた和は、早口で話し終わると俺から視線を逸らして床に落した資料を拾い始めた

ここまで来たら今しかない

そう思った俺は、泣きながら資料を拾い集める和の手を握った

和也「相葉さん、離して」

雅紀「離さないよ。

和、顔上げて？」

和也「無理だよ。

今相葉さんの顔なんてみたら、好きだっていうこの気持ちが止められないじゃん」

雅紀「いいよ。一生その気持ち止めなくて、なんなら溢れ出して欲しいくらい」

和也「えぇ？笑」

雅紀「自分だけ言いたいこと言って、俺の話はなにも聞いてくれないの？」

和也「聞きたくないよ。だって相葉さん...」

雅紀「俺、和のことこんなに好きなのに？

和に好きだって気付いて欲しくて、和の好きなハンバーグ屋さんいっぱい調べて、でもそれを悟られたくなくて適当な理由つけて誘ったり...

だから、そんな寂しいこと言わないでよ。

呼び方だって、今まで通りまーくんって呼んでいて欲しいし、それは和だけが良くて、他の人じゃダメで...」

俺は言い終わる前に、目の前の和を抱きしめた

雅紀「和が近くに居ないと、俺なんにもやる気出ないよ。

今まで好き過ぎてどうにかなりそうだったけど、和が離れていったら和不足で俺死んじゃうよ？」