手が届かないほどの君へ (ページ20)

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風雅「なんなら拓哉が『Aちゃんに会うんやったら、囮になってあげてもええよ』って言ってきたんやし」

「拓哉くんカッコイイなぁ〜！そんなこと言ってくれるんだ！そんなのみんな惚れちゃうよ」

これは本当に思ったから言っただけなんだけど

風雅「は？Aは俺より拓哉がええの？」

ってキレ気味に言われる

「そ、そういう事じゃなくて！えっと、あの私は…」

やばい。

自分から好きだなんて言ったこと無くて、そうやって返すことは出来ないし、上手く言葉が出ない

風雅「なに？」

「た、拓哉くんのファンの子なら、惚れちゃうんじゃないかなっていうやつで…その、好きとかって訳じゃないよ」

風雅「なんや、それならそう言ってや笑」

そういうとわしゃわしゃ頭を撫でられた…

撫でられた、のか？

アフロ並みに私の髪の毛ぐっちゃぐちゃよ？