気まぐれ図書館 (ページ17)

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自分の教室まで走る

「玄樹！」

玄樹「ん？なに？」

じんと2人でイチャイチャしてるなか悪いけど

そして、ニヤニヤする視線も感じる

「今日、部活休むから玄樹に任せてもいいかな？」

勇太「なに？デート？」

「ちゃうわ！謎の図書館を探りに行くねん」

これで分かってくれるかな？

勇太「謎の図書館？」

玄樹「そういえばさ、5ヶ月前、近くの公民館図書館になってなかった？」

勇太「あ〜あったね、でも玄樹と付き合ってから、その道通ったら公民館だったよな？」

えっ？

「玄樹！その話もっと詳しく！」

玄樹「噂も含めて話すけど、そこにある図書館って両思いなのにくっつかない2人の前にだけ現れるんだって

逆に言うと両想いじゃなかったり、別の人が一緒にいると見れないっていうやつ

なんか不思議だよね？1日で建て替えたりなんて出来ないし、朝になったら公民館に戻るらしいから」

両想いで付き合ってない人にしか見えないんだ？

勇太「もしかして、紫耀の前に現れた？」

「俺の前に現れたって言うか、廉がその図書館の中にいたから……」

玄樹「ていうことは、そういう事だよね〜」

そういうこと？いや、どういうこと？

勇太「あ〜そうなるね」

えっ？なになに？

玄樹「まあ、あとは自分で考えてよね！こんなに分かりやすく言ってるんだから」

わかりやすい？分かりやすかったかぁ？

「いや、全くわかんないんだけど？？」

勇太「あれ？紫耀ってこんなに鈍感だったっけ？笑」

玄樹「部活の方は僕らがどうにかするから任せといて！ぐーじもいるし紫耀くらい居なくても大丈夫だから！」

「それの言い方なんか酷くない？」