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屋上で2人きり、向かい合わせに並べた机でお昼ご飯を食べて少し眠くなった俺たちは、屋上の入口横の壁に寄りかかって座った。
ほら、ちょうど日陰で日差しが眩しくないじゃん?
廉が膝掛けとして使ってるブランケットを2人の肩までかけて、ついでに俺の肩には廉の頭が寄りかかって、腕は廉にギュッと抱きしてめられている。
あ〜幸せ過ぎて怖い。
ここまで幸せだとなにか悪いことおきそうな気がしてくる...
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いつの間にか春の暖かな風の中で眠ってしまったようで、目が覚めてふと腕時計を確認すると、
紫耀「やばっ!!」
廉「ぅん?」
すっかり寝過ごしてしまったようで、確認したら6限終わりのチャイムで起きたようだった。
あの優等生で有名な廉を、しかも2時間もサボらせてしまった。
廉「そないあせってどしたん?」
紫耀「ごめん、もう6限目終わっちゃったみたい」
廉「あ〜ホンマ?ふふ、ほんならしゃあないな、今からHR出てさっさと帰ろか。」
紫耀「...大丈夫なの?」
廉「ん?何が?」
紫耀「ほら、授業、「たまにはええやろ。息抜きも大事。」」
廉「な?」
紫耀「うん。そうだな。」
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作者名:秋冬 | 作成日時:2023年12月3日 22時