きっと、ずっと、そばにいて。

味方 ページ17

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｢そこから、責任感じたアキさんとかくにさんが、私のそばにいてくれるようになったの｣

山内｢時間はかかったけどな｣

｢まー、軽く人間不信になってましたからね｣

石川｢え、Aさんが？｣

山内｢そ。想像つかねーだろ？｣

石川｢そうっすね…｣

山内｢ほんとに最近になって心を開いてくれるようになったから、山崎咲良のことも聞けるようになったし｣




だから、見張り役。

私がまた溜め込んで倒れないように、アキさんを中心にいろんな人が見守ってくれてる。

それこそこの前、咲良のことを｢俺あいつ苦手｣って言ってて、ああこの人マトモな人だって思った。

ありがたいよね、そばにいてくれるって。




山内｢だからね、祐希。お前はAの味方でいろよ｣

石川｢…｣

山内｢バレー界の逸材が、あんな女に引っかかってるんじゃありません｣




まあ、引っかかってもAの居場所は俺が守りますけどねーって、ボールの空気を入れてるアキさん。

…やばい、かっこいい。

頼れる。ひょろひょろなのに。




｢アキさん好き！｣

山内｢好きなら頼れバカ｣

｢そういうところも好きっ！｣

山内｢はいはい｣

石川｢…Aさん、ごめん、俺、｣

｢…恋をすることは悪いことじゃないでしょ？｣

石川｢…｣

｢別にダメとは言わないよ。石川くんの目がおバカさんだったってことだから｣

石川｢…ひでぇ｣




石川くんが笑う。

だって事実だもん。ねえ？

ほんと、アキさんたちには感謝だ。

あと、くにさん、ざーさん。

陰ながら、おみさんや川村監督。

んふっ、意外と味方は多いみたい。




｢もう、久原なんて知らないんだから｣

山内｢そーだそーだ。もっといい男はいっぱいいるだろ？｣

｢例えば？｣

山内｢ほら、祐希とか｣

石川｢えっ｣

｢え、今めっちゃ嫌そうな顔しなかった？ねえねえなんで？？｣

石川｢Aさんは、その、｣

｢んー？怒らないから言ってみて？｣

石川｢…バレーが、上手すぎるから｣




…バレーが上手すぎる？？

え、そんなことで恋愛対象外になるの私。

アキさん、それを聞いて大爆笑。

石川くんは、真っ赤になった顔で俯いてる。




｢…やっぱ強い女ってモテないのね｣

山内｢あれにはモテるんじゃない？西田有志｣

｢有志くんはね、私のこと警戒してるの。去年？一昨年？くらいに知り合ったけど、未だに世間話とかしたことないの｣

山内｢あら｣




AA、結婚できるかどうか不安です。




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