好きじゃん ページ5
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関田｢ほかに、好きな奴…？｣
誠大がなんだそれって感じで顔を顰める。
とぼけるんだ。
バレてないって思ってたの？
…どうせなら、バレずにして欲しかったよ。
｢…今日のお昼、すごく楽しそうだったね。私、誠大はバレーに行ってるんだと思ってた｣
関田｢…！え、なんで、｣
｢かわいい子じゃん、私と違って｣
関田｢いや、それは、｣
｢さっきの電話だってそう！結婚したいくらい大切な子がいるなら、私と付き合ってても意味無いでしょ？｣
関田｢A聞けって！｣
｢っ！｣
誠大が私の腕を引っ張った。
結構強い力で。
…痛い。
｢…痛い、離して｣
関田｢あ、ごめん…｣
｢…荷物はまた後で取りに帰ってくる。とりあえず今日は出て行くから｣
関田｢待てって！俺の話聞けよ！｣
｢嫌だって言ってるでしょ。なんで改まって別れ話しなきゃいけないの！誠大って鬼なの？｣
ははって乾いた笑いが出る。
しんと静まり返る部屋の中、誠大がイライラしてる感じが伝わってくる。
…なんだ、私、めちゃめちゃ誠大のこと好きじゃん。
なんでこんなことになるまで気づかなかったんだろ。
最悪だ、こんなぐちゃぐちゃで、話なんてできっこない。
好きな人から、ほかに大切な人ができたから別れて欲しい、なんて言われて、正気でいれるわけない。
…ダメだ、やっぱ出よう。
涙を拭って、玄関に向かう。
A！って呼ぶ声が聞こえたけど、無視して外に飛び出した。
走って、駅に行く。
ぼーっとする頭でたどり着いたのは、自分の会社だった。
｢…あー、あったま痛い｣
岡本｢泣きすぎよ、ほら、ティッシュ｣
｢ありがとう遥｣
会社には、残業中の遥がいた。
泣きながら来た私を見て、コーヒー入れてくれた。
さっきあったことも話した。全部。
岡本｢…やっぱA、誠大さんのこと全然好きじゃん｣
｢…うん｣
岡本｢…さっきからスマホもめっちゃ鳴ってるし、心配してるんじゃない？｣
｢別れ話したいだけだよ、きっと｣
岡本｢ほんとかな｣
家を出てから、何件もの電話があった。
全部誠大から。
LINEもすごい数来てるけど、どれも既読付けることなく無視してる。
…怖い、ちゃんと振られるのが。
それなら、もういっそのこと、このまま自然消滅してくれた方がいい。
｢あー、住む所どうしよう｣
岡本｢私が同棲してなかったら来いって言えるんだけどね｣
｢…いいなー、ラブラブで｣
岡本｢でしょ？｣
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花(プロフ) - Mizunaさん» ありがとうございます！！泣いてもらえるだけで私も泣きそうです...！！ (2020年2月9日 7時) (
レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
Mizuna(プロフ) - わー！！！！完結おめでとうございます。もう本当にヤバかったです！！また最初から読み直してまた涙が…！ (2020年2月9日 0時) (レス) id: 30f1f4cb3e (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - CATさん» ありがとうございます！！！最後のセリフは小説を書き始める前から考えてたものですので。笑 ありがとうございました！！ (2020年2月8日 23時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
CAT(プロフ) - 最後のセリフめっつつつちゃ良かったです！面白かった！ (2020年2月8日 23時) (レス) id: 862b45ac11 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - SUPERBEAVERさん» 私もいっそのことヒコさんオチにしたかった...！！ ありがとうございます！！これからも頑張ります！！ (2020年2月8日 20時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2020年1月16日 13時
