すきだった ページ28
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市原｢やっぱり誠大だ！｣
関田｢は、え？桃花！？｣
｢桃花｣と呼ばれた小柄の女の人は、誠大の後ろから走って来た。
そして、誠大に抱きつく。
…桃花、さん。えーっと、たしか、
誠大の元カノ…。市原桃花さん。
高校のときに誠大が付き合ってた1つ先輩の美人さん。
関田｢なんでここにいんだよ｣
市原｢えっ、沖縄である試合は見に行くって約束してたじゃん｣
関田｢いや、したけど、｣
市原｢今日も誠大かっこよかったよ！顔、大丈夫だった？｣
そう言って、桃花先輩が誠大の顔に手を伸ばす。
私はなにも言えなくて、唇をかみしめて俯くことしかできない。
関田｢やめろよ、触んな｣
市原｢触んなって…、最低｣
関田｢それはお前だろ。空気読めよ｣
市原｢え？…ああ、今の誠大の彼女？あれ、Aちゃんじゃない｣
｢…あっ、お久しぶりです、｣
市原｢ほんと久しぶりね！元気だった？｣
｢はい…｣
市原｢あれ？でも、誠大ってAちゃんは恋愛対象に入らないって言ってなかったっけ？｣
｢…え、｣
関田｢ちょ、おい！！｣
なに、それ、その話。
恋愛対象に入らない…？
じゃあ、誠大はなんでここまでしてくれたの、。
桃花先輩は嘘をつくような人じゃない。
高校時代も、彼女に何度も助けられた。
ファンからの嫌がらせがしょっちゅうだった私を、誠大の幼なじみは助けなきゃって救ってくれた。
｢誠大のだから｣っていうレッテルがあったとしても、私はそれが嬉しかった。
マネの仕事も手伝ってもらったことがあったし、とてもいい人だ。
関田｢…A、あのさ、｣
市原｢なに焦ってんの誠大、ほんとに言ってたことじゃん！｣
関田｢…マジ、黙ってろお前｣
市原｢もし暇つぶしとか、せーよく処理の相手でAちゃん選んでるんだったらやめな？｣
関田｢っ、は？｣
市原｢そんなのAちゃんを傷つけるだけじゃん｣
関田｢…ちがっ、｣
市原｢なにが違うの？恋愛対象外の幼なじみを好きになることってあるの？私は無いよ。近すぎてそんな対象にはならないもん｣
…桃花先輩の正論が刺さる。
確かに、私も誠大のことが好きだって思ったのも最近だ。
昔から特別な存在ではあったけど、恋愛対象に入ったのは本当に最近。
｢…ごめっ、私、帰るっ、｣
関田｢ちょっと待て！どこにも行くなって言っただろ！｣
｢…誠大、｣
関田｢なに！｣
私の腕を掴んでイライラしてる誠大に、できるだけ笑って、気持ちを伝えた。
｢…すきだった、ありがとう｣
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花(プロフ) - Mizunaさん» ありがとうございます！！泣いてもらえるだけで私も泣きそうです...！！ (2020年2月9日 7時) (
レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
Mizuna(プロフ) - わー！！！！完結おめでとうございます。もう本当にヤバかったです！！また最初から読み直してまた涙が…！ (2020年2月9日 0時) (レス) id: 30f1f4cb3e (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - CATさん» ありがとうございます！！！最後のセリフは小説を書き始める前から考えてたものですので。笑 ありがとうございました！！ (2020年2月8日 23時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
CAT(プロフ) - 最後のセリフめっつつつちゃ良かったです！面白かった！ (2020年2月8日 23時) (レス) id: 862b45ac11 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - SUPERBEAVERさん» 私もいっそのことヒコさんオチにしたかった...！！ ありがとうございます！！これからも頑張ります！！ (2020年2月8日 20時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2020年1月16日 13時
