あっ！ ページ13
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｢ただいまー｣
久しぶりに残業になって、いつもよりちょっと遅く帰った日。
リビングの奥から話し声が聞こえた。
…なんかデジャブ。
そっとリビングのドアを開けると、ヒコが｢わー！｣って言いながら飛びついてきた。
離れろ。
｢ちょっと、なに｣
今村｢違うぞお前ら！これは違うからな！｣
｢は？｣
ヒコが意味わかんないこと言ってて、なんだこいつと思って離れると、知ってる顔が3人。
めっちゃびっくりした顔でこっちを指さす奴。
誰だって顔してこっち見てる奴。
なんで？って顔してこっち見てる奴。
…情報量が多いこと。
｢えーっと、こんばんは？｣
山内｢なんでお前ここにいんの？｣
伊賀｢え、ほんと！なんでっすか！誠大さんは？｣
久原｢誠大さん…？｣
山内晶大くんは、誠大がパナソニックにいたときに何度かあったことがある。
だから、まあまあ話す方。
伊賀亮平くんは、大学のひとつ後輩。2人でスタバ行くこともあるくらい仲がよかった。
そしてパナソニックのリベロさん。
久原翼くんは、バレーの日本代表。パナソニックの選手。
久原｢…あっ！誠大さんの彼女や！今思い出した！｣
伊賀｢おっそ！｣
｢あはは…｣
山内｢だからなんでここにいんのって｣
｢…えーと、｣
今村｢いや、これはあれだ、その…｣
｢…誠大とは、この前別れちゃって｣
あは、って私が笑うと、しばらくの沈黙の後、伊賀ちゃんのええ！？って言う声が響いた。
うるせぇ！って叫ぶヒコ。
あんたの方がうるさいわ。
久原｢…なんで別れはったんすか？｣
｢…え？｣
今村｢こら翼｣
久原｢いや、だって、あんなに仲良かったのに…｣
伊賀｢俺も気になる｣
｢んー…、方向性の違い？｣
山内｢なにそのバンドマンみたいな理由｣
｢えへ｣
でも、ほんとに大した理由じゃないよって笑うと、腑に落ちない顔をした山内くん。
伊賀ちゃんはいまだにあんぐり顔してる。
山内｢今はヒコと付き合ってんの？｣
今村｢は！？ちげーよ！！｣
山内｢…そんな否定する？｣
｢私がヒコにお世話になってるだけ｣
山内｢なんだ。つまんね｣
伊賀｢…えー、別れたんすか｣
｢伊賀ちゃんいつまで言ってんの｣
伊賀｢いや、だって、なぁ？｣
久原｢…うん。ついこの間、｣
今村｢翼、やめとけ。その話はまた今度でいい｣
久原｢…でも｣
久原くんが言おうとしたことを止めるヒコ。
そこまで言われたら気になる。
だけど、聞いて喜ぶ話じゃないぞってヒコは笑うだけだった。
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花(プロフ) - Mizunaさん» ありがとうございます！！泣いてもらえるだけで私も泣きそうです...！！ (2020年2月9日 7時) (
レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
Mizuna(プロフ) - わー！！！！完結おめでとうございます。もう本当にヤバかったです！！また最初から読み直してまた涙が…！ (2020年2月9日 0時) (レス) id: 30f1f4cb3e (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - CATさん» ありがとうございます！！！最後のセリフは小説を書き始める前から考えてたものですので。笑 ありがとうございました！！ (2020年2月8日 23時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
CAT(プロフ) - 最後のセリフめっつつつちゃ良かったです！面白かった！ (2020年2月8日 23時) (レス) id: 862b45ac11 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - SUPERBEAVERさん» 私もいっそのことヒコさんオチにしたかった...！！ ありがとうございます！！これからも頑張ります！！ (2020年2月8日 20時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2020年1月16日 13時
